前回は、上棟と耐力壁ノボパンを施工したところまで書きました。
今回は、その続きとなるのですが、重大なトラブルが発生し、とても困ってしまうことが発生。
最終的にはアイ工務店にしっかりと対応してくれたので、家が完成した今となっては良い経験だったと思うことはできますが、皆さんの教訓にしてほしいので是非読んでいってください。
建築の流れをおさらい
まずは、上棟から家が完成するまでの流れを簡単に整理しておきましょう
床構造材を設置し、床下の通気や防湿処理を行う。実施済み。
屋根の骨組みを組み立て、屋根材を設置する。実施済み
耐力壁に防水シートを貼り、構造体を湿気や雨水から保護する。以下未実施。
外壁材を設置し、外装を仕上げる
内壁材を設置し、天井や床の仕上げを行う
各設備の配管や配線を行う
各設備を設置し、接続を行う
クロス張りやフローリングの施工を行う
最終的な仕上げや清掃を行い、検査を受ける
このうち、STEP5の防水シート施工までは出来るだけ雨に濡れないように迅速に行う必要があります。
雨に濡れる可能性がある場合は、ブルーシートなどで養生してあげるとよいです。
しかし!
我が家はなんとSTEP4の屋根工事まで終わったところで約2カ月も放置されしまうことに。。。
しかも梅雨だし台風きたし。。。
詳しくはこの後書いていきますが、結果として、構造用耐力面材(ノボパン)が何度も水にぬれては乾きを繰り返したり、床材も水を含んでしまうことなり、大問題になりました。
ノボパン施工後2カ月後の我が家
通常、ノボパン(耐力面材)を家の外壁面すべてに張ってから、それほど間を空けずに防水シートの施工までを行う必要があります。
しかし、我が家はノボパンを施工してから2カ月経った時点でもこの状態。
窓が付いたりはしていますが、相変わらずノボパンは露出していて、良くない状態です。
ノボパンの印字は日に焼けて消えかけてしまっていますね
2カ月も防水シートが施工されなかった理由
通常、こんなに長い期間防水シートが施工されないなんてことはありません。
それにもかからず我が家が放置されてしまった理由は、
「現場監督さんの体調の問題」です。
個人情報に配慮して詳しくは書きませんが(もし聞きたい場合は問い合わせフォームから連絡ください)、上棟直後から連絡が取れなくなり、出社もできない状況になりました。
その結果、我が家の建築スケジュールは全てなかったことになり、次の監督さんと担当大工さんが決まるまで2カ月も放置されてしまうということになりました。
ようやく工事再開の目途がついたが
本来の建築スケジュールから大幅に遅れはあったものの、ようやく次の現場監督さんが決まり、工事再開です。
しかし、「じゃあ続きからどうぞ」というわけにもいきません。
2カ月も梅雨と台風の時期を放置され、水を吸っては乾いてを繰り返したノボパンは果たしてそのまま使えるの?
本当に何も影響はないと言い切れるの?
と現場監督さんに聞きました。
すると、
乾けば元の寸法に戻るので、問題なく使用可能です
と想定通りの答えが返ってきたので、
寸法はそうだろうけど、強度とか内部に異常がないと言えるの?
と聞いたところ、
ちょっと検討させてください
とのことになり、返答を待つことに。
ノボパンは濡れても使えるのか製造元に問い合わせてみた
ただ待っているだけも時間がもったいないので、
ノボパンが本当に2カ月もの間雨に降られても通常品と同じ性能を発揮できるのか、
製造元である日本ノボパン工業に電話で問い合わせてみました。
その返答は
「具体的なデータはありませんが、製品として使用可能ではあると思います。交換すべきかどうかはハウスメーカー様の判断になります」
という、なんとも煮え切らない返答でした。
まぁ、製造元に責任はないので責めるつもりは全くありません。
アイ工務店の判断で無償交換を実施することに
現場監督さんの検討を数日待った結果、アイ工務店の判断として無償交換を実施して下さることになりました。
交換の根拠は分かりませんが、前任の現場監督さんの都合で2カ月も放置してしまったという点を考慮した特例とのことでした。
逆に言えば、1度や2度雨に降られた程度では絶対に交換に応じてくれないと思います。
アイ工務店はなんだかんだ言いつつもいつも施主に有利な判断をしてくれるので憎み切れないところがあります
ノボパンを交換してもらった結果
無事にアイ工務店の承認も下りて、ノボパンの取り換え工事にとりかかってもらいました。
交換は2日ほどで終わりました。
交換後の我が家がこちらです。
こうして見比べてみると、やはり交換前のものは日光と雨で劣化したように見えなくもないです。
ちなみに、取り外したノボパンは地面に積み上げられていました。
雨が降る前に防水シートを施工
せっかく新品に替えてもらったのに、また雨に降られてしまっては元も子もありません。
そのため、すぐに防水シートを張ってもらうように準備してもらっていました。
防水シート施工後の我が家がこちら。
このアイ工務店と印字された白い紙のようなものが防水の機能を担っています。
この後に外壁材が施工されるので、外壁が水の侵入を防いでくれそうなものですが、実際に防水機能を付与しているのはこの防水紙になります。
この防水シートさえ施工してしまえば、ちょっとやそっとの雨が降っても家に影響はないので安心です。
建築中の雨の影響:家の中編へ続く
これで、ノボパンの交換および防水シート施工が完了したので、これ以上家が浸水する心配はなくなりました。
しかし!
2カ月間の梅雨・台風の影響は家の中にまで及んでいたのです。
例えば、こんな感じ。。。
本来の木の色が失われ、黒くなっています。
こういった明らかに目に見えるところはまだいいのですが、
当然ながら、木材の内部に影響しているのかもと心配になってきます。
他にも色々ありました。
自分でアイ工務店と交渉してもラチが明かないので、ホームインスペクションを入れて第三者目線から指摘をしてもらうことにしました。
次回はそのお話を書いていきます。