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家の土台となりますので、もし適当に施工されてしまうととても大きな問題になります。
しかも家が建った後からチェックすることはできないので、鉄筋がきちんと配置されているかなど、きっちりと見ておく必要があります。
基礎工事の進み方とチェックしたいポイントをまとめてみましたので、ぜひ読んでいってください。
アイ工務店の基礎はベタ基礎
アイ工務店の基礎はベタ基礎です。
ベタ基礎は家の床部分全面にコンクリートを流して、面全体で家の重さを支える基礎です。
そのため、次のようなメリットがあります。
- 耐震性が高い
- 白アリが侵入しにくい
- 地面からの湿気や熱が伝わりにくい
我が家のベタ基礎はこんな感じです。
家の下になる部分は全てコンクリートなので安心感がありますね。
ハウスメーカーによっては、コストを抑えた布基礎(点で家を支える)を採用する場合もある様子。
しかし、布基礎では長期優良住宅の認定を取得できないこともあり、最近の主流はベタ基礎だそうです。
基礎工事の工程
基礎工事にかかる日数はおおよそ1か月くらいです。
我が家の場合も真冬の作業でしたが、1カ月くらいで完了しました。
その際の工程は以下のような流れです。
初めに、家の形状に沿って地縄が張られます。
こちらの写真は地鎮祭の際に撮った写真ですが、よく見ると地縄が張られているのが分かります。
この後の工程は全てこの地縄に沿って行われますので、図面通りの形状になっているかしっかりと確認しておきましょう。
基礎はGL(グラウンドレベル)という地面の高さよりも低い位置から立ち上がります。
そのため、地面を少し掘る必要があり、この作業を根切り(掘削)と言うそうです。
掘られて余った土砂は、下の写真のように敷地の端っこに積み上げられ、残土処分業者に引き取られていきます。
残土処分費はけっこう高くて、我が家の場合は20万円ほどかかりました。
掘った後の地面には細かい石を敷き詰め、転圧して地面を固めます。
その後防湿シートという地面からの湿気を伝わないようにするためのシートをきれいに貼っていきます。
そのシートを固定したり、その後の施工の土台にするための捨てコンと呼ばれるコンクリートを流し込んでいきます。
捨てコンまでできたら、その上に基礎となるコンクリートを流し込む型枠を設置します。
その後、鉄筋を組んでいきます。この作業を配筋と言うそうです。
鉄筋が組めたら、まずは床部分の厚さまでコンクリートを流し込んで固めます。
最後に、アンカーボルトを設置して、立ち上がり部の生コンを打設して完成です。
例にもれず、基礎の段階では小さく見えた我が家(地縄マジック・基礎マジック)。こんな小屋みたいなところに住めるのか?と心配になりましたが、実際には立派な家が完成したので安心してください
基礎工事でチェックしたいポイント
基礎工事がきちんとできていないと、その後の家づくりや住み心地に非常に大きな影響を及ぼします。
私も素人なのですが、以下の5ポイントくらいは簡単にチェックできるので、皆さんも実践してみてはいかがでしょうか。
- 型枠の中にゴミや木片が入り込んでいないか
- 鉄筋組みで防湿シートとの隙間が6cmあるか
- 曲がっていたり歪んでいる鉄筋はないか
- アンカーボルトがコンクリートの中央に真っ直ぐ立っているか
- 型枠を外すまでに4日以上経っているか
それぞれ簡単に説明していきます。
型枠の中にゴミや木片が入り込んでいないか
コンクリートを流し込む前に、どこから飛んできたゴミや、木片が入ったままになっていると、その部分のコンクリートの強度がなくなるという問題が生じます。
しかも、後から取り除くことはできないので、定期的に現場を見に行って、余計なものが入っていないかどうか確認しておきましょう。
我が家の場合はゴミはなかったのですが、雨水がはいっていたので、コンクリート打設前に必ず乾かすように指示をしてもらいました
防湿シートと鉄筋の隙間が6cmあるか
コンクリートは一定の厚さがあって初めて強度や耐久性を発揮します。
そのため、地面に張った防湿シートとの隙間(かぶり厚というらしい)は6cm以上確保して、分厚いコンクリートにする必要があります。
6cm確保するためにスペーサーと呼ばれる部材が入っていますので、しっかりと設置されているか、念のため確認しておきましょう。
曲がっていたり歪んでいる鉄筋はないか
基礎の強度に対して鉄筋は大きな役割を果たします。
本来の強度を発揮するためには、不必要に曲がっていたり、歪んでいたりしてはいけません。
しっかりとした鉄筋が使用されているか確認しておきましょう。
アンカーボルトがコンクリートの中央に真っ直ぐ立っているか
アンカーボルトは基礎と家の木材をつなぐ大切な部材です。
そのため、アンカーボルトがきちっと真っ直ぐに立っていないと、基礎が家の重さを均等に受け止めることができず、耐震強度などに支障が出る可能性があるみたいです。
適当に施工されてしまうと後で分からなくなる箇所なので、基礎工事中にしっかりと見ておきたいですね。
型枠を外すまでに4日以上経っているか
工期を短縮したいからといって、コンクリートを流し込んでからしっかりと固まる前に型枠を外してしまっても強度に問題が出る可能性があります。
天気がどんなに良くても最低3日、通常だと4日以上は流し込んでから固める必要があるので、やたらと早いタイミングで型枠を外していないか、チェックしておきましょう。
工事中の雨の影響は?
約1か月にもわたる基礎工事。
途中で雨に降られることも多いです。
しかし、過剰に心配する必要なく、コンクリートを流した直後の雨にだけ注意しておけば良いそうです。
配筋後の雨(→問題なし)
鉄筋を組んだあと、雨に降られると鉄が錆びて表面が赤茶色くなることがあります。
もちろん錆びないに越したことはありませんが、短期間の雨で錆びた程度では極表面が変色しているだけで、内部は健全なままです。
そのため、コンクリート打設時に水分がしっかりと飛んでさえいれば問題はありません。
反対に、コンクリートに立っているアンカーボルトが錆びていると問題になります。上棟時に錆びていないか確認しておきましょう。
コンクリートを流した直後の雨(→問題あり)
コンクリートは最高の強度が出るように水分量が綿密に計算されて配合されています。
そのため、コンクリートが固まる前に雨が降ってしまうと、理想的なバランスが崩れてしまいます。
雨が降る可能性がある場合は、多少工期が遅れたとしても、コンクリート打設は延期してもらうことをおすすめします。
コンクリートが固まった後の雨(→問題なし)
コンクリートが固まってからは、雨が降っても問題ありません。
むしろ雨が降った方が、急激な乾燥によるひび割れのリスクを下げることができる様です。
気になることがあればどんどん聞こう
基礎工事について色々と書いてきましたが、多くは工事中にアイ工務店の社員さんや施工業者さんに聞いたことです。
基礎工事は建築初期なので、まだまだ現場監督さんや業者さんに遠慮しがちかもしれませんね。
しかし、業者さんたちは不必要なことをしゃべってしまわないように、あちらから話しかけることはほとんどありません。
そのため、気になることがあるのであれば、後悔しないように、私達からどんどん聞いてしまうことをおすすめします。
アイ工務店の社員さんも施工業者さんも良い方が多く、聞いたら色々なことを教えてくれました。優しい方が多いので、緊張せずに会話を楽しんでみましょう!