住宅ローンは、土地の決済で一部を実行したあとは増額できませんでした。足りない300万円は、金利の高い別のローンで借りて、いまも返しています。
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家の打ち合わせが終わりに近づいたころ、総額が予算を超えていることが分かりました。足りない分は、住宅ローンを少し増やせば済むと思っていました。
銀行の答えは「増額はできません」でした。土地の代金を払うために、住宅ローンの一部をすでに使っていたからです。
足りない300万円は、金利1.98%の別のローンで借りました。
2022年にこの失敗を記事にしてから、4年がたちます。返済は、いまも続いています。
- 住宅ローンを増額できなかった理由
- 足りない300万円をどう借りたか
- 借りる額が決まってしまった3つの場面
- 契約して実行する前にできたこと
【結論】増額を断られて別ローンで借りた300万円
足りない300万円は、住宅ローンに足せませんでした。
予算を超えた分は、住宅ローンの増額でまかなうつもりでした。銀行に相談すると、返ってきた答えは「住宅ローンの増額はできないので、別途ローンを組みましょう」です。
すすめられたのは、家に関する費用に使える別のローンでした。2本のローンを並べると、次のようになります。
| 項目 | 住宅ローン | 追加のローン |
|---|---|---|
| 金利(保証料込み) | 0.64% | 1.98% |
| 金額が決まった時期 | 土地の決済の前 | 細かい仕様が固まったあと |
| いまの状態 | 返済中 | 返済中(繰り上げ返済なし) |
金利はおよそ3倍です。同じ銀行から、同じ家のために借りたお金でした。
ほかの銀行で借りる道は選べませんでした。住宅ローンの契約に触れるおそれがあったためです。
土地の決済で一部を実行した後は増やせない枠
増額できなかったのは、一部をすでに借りていたからです。
我が家は土地から買っています。土地の代金は、家が建つ前に払わなければなりません。
そこで、住宅ローンを何回かに分けて借りる方法を使いました。最初の1回ぶんで、土地の代金を払っています。
この時点で、住宅ローンは「実行された」ことになります。銀行の説明では、一部でも実行したあとは、借りる総額を変えられないとのことでした。
分けて借りる仕組みそのものは、つなぎ融資は使わなかった|0.44%の住宅ローンを分割実行した記録に書いています。
これは、我が家が借りた銀行での答えです。どの銀行でも同じとは限りません。
住宅ローンを比べるサービスの公式サイトには、銀行選びについてこう書かれています。「金融機関と住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)をするまでは、変更することができます」。金銭消費貸借契約=銀行とお金を借りる正式な契約です。
私の考察です。裏を返せば、契約して実行したあとは、額も銀行も変えにくくなります。私はその線を、知らないまま越えていました。
仮審査の金額が決まった3つの場面
借りる額は、総額が分かる前に決まっていきました。
振り返ると、金額を見直せた場面が3つあります。どれも、その場では問題に見えませんでした。
①別の会社にすすめられた額で出した仮審査
最初の仮審査は、契約する前に検討していた別の会社を通して出しました。「どの銀行でもいいので、出しておいたほうが安心ですよ」と言われたのがきっかけです。
金額は、その会社の営業担当が「かなり余裕をもって」と言って決めてくれた額でした。手続きも代わりにしてもらっています。
ただ、それはその会社の家を建てる場合の「余裕」でした。契約したのは別の会社で、同じ額では余裕になりませんでした。
会社が違えば、家の値段も違います。当たり前のことですが、当時の私は金額を引き継いだまま進みました。
②本審査の前に聞いた「大丈夫です」
本審査は、契約した会社を通して出しました。出す前に、営業担当へ電話で確かめています。
私が聞いたのは、この金額で本審査を出して大丈夫か、という一言です。答えは「ご希望のオプションの金額も見込んでいるので大丈夫です」でした。
答えは正しかったと思います。その時点で伝えていた希望は、たしかに見積もりに入っていました。
入っていなかったのは、そのあとに私たちが足した分です。聞くべきだったのは「これから増えるとしたら、いくらまで見ておくべきか」でした。
③総額が見えないまま進んだ打ち合わせ
契約のあとは、間取りと仕様を細かく決めていきました。打ち合わせは少なくとも5回以上です。
壁紙、収納、水回り、照明。1つ決めるたびに、数万円から数十万円が動きます。打ち合わせの途中で、床面積も広げました。
その間、総額は一度も出ていません。総額が分かったのは、すべての希望を入れた図面ができて、本社で積算されたあとでした。
出てきた総額は、予算を600万円以上も上回っていました。
削れるところを削って、超過は350万円まで縮めました。
そのうち50万円は貯金から出し、残りの300万円を借りることにしています。
削った中身は減額調整9箇所の記事に書きました。
間取りを小さくして減らすことは、できませんでした。その図面ですでに構造計算が済んでいたためです。
構造計算に進むことには、私も同意の署名をしています。総額を知る前に署名した、というのが実際のところです。
金利1.98%で払うことになる32万円の試算
金利の差で多く払う額は、試算で約32万円です。
300万円を、もし住宅ローンに足せていたらどうなったか。2022年に出した試算を、同じ条件で計算し直しました。
前提は、15年かけて毎月同じ額を返す形です。15年は追加のローンの上限で、計算を単純にするために置いた仮定です。

利息は、住宅ローンと同じ金利なら約14.7万円です。追加のローンの金利だと、約47.0万円になりました。
差は約32万円です。
試算の式です。毎月の返済額=300万円×月利÷(1−(1+月利)の−180乗)。利息=毎月の返済額×180回−300万円。毎月同じ額を返す形で、ボーナス払いはなしとしました。0.64%は、住宅ローンの金利0.44%に保証料を含めた数字です。
実際に多く払う額は、返す期間で変わります。早く返せば、差は小さくなります。
この追加のローンは、2026年10月のいまも返済を続けています。繰り上げて返すことはしていません。
手続きの順番を1つ間違えただけで、同じ300万円に払う利息が、およそ3倍になる計算です。
金額は人にすすめられたまま進め、増やせるかどうかも確かめませんでした。銀行と金額は、契約の前に自分で比べることができます。
契約して実行する前にできた3つのこと
どれも、土地の決済の前なら間に合いました。
①増やせるかを実行の前に銀行へ聞く
いちばん効いたはずなのは、銀行への一言です。「土地の決済のあとで、借りる額を増やせますか」。
私はこれを、決済のあとに聞きました。前に聞いていれば、進め方を選び直せたはずです。
多めに借りておけばよい、という話ではありません。私は金融の専門家ではないので、いくら借りるのが適切かは言えません。金額に迷うときは、銀行やファイナンシャルプランナーに相談してください。
②打ち合わせのたびに概算の総額を聞く
総額を知るのが最後になったのは、途中で聞かなかったからでもあります。細かい単価はその場で出なくても、概算なら頼めたかもしれません。
「今日の変更で、総額はだいたいいくらになりますか」。この一言を、毎回の終わりに足すだけでした。
③銀行と金額を比べてから決める
金利のほうは、複数の銀行に仮審査を出して比べました。提示された0.49%が、交渉で0.44%まで下がっています。
経緯は住宅ローン金利の引き下げに成功した交渉方法に書きました。
一方で、借りる額と、あとから増やせるかどうかは比べていません。比べる項目が足りていませんでした。
銀行を選ぶとき、私は住宅ローンを比べるサービスも使いました。モゲチェックです。
正直に書くと、何が提案されたかは、もう覚えていません。最終的に借りたのは、家を建てた会社を通して仮審査を出した地方銀行でした。
公式サイトによると、いまのサービスでできることは次のとおりです。
- 約30の主要な銀行をまとめて比べ、条件に合う住宅ローンの提案を受けられる
- 借りられる額の目安を試算できるシミュレーションがある
- ランキングには、注文住宅のときの対応(分割融資・つなぎ融資)が銀行ごとに書かれている
- 分からないことを、アドバイザーにメッセージで相談できる
- 住宅ローン診断は無料で、入力は5分ほど
気をつけたい点も書かれています。提案は、審査に通ることを保証するものではありません。相談はメッセージだけで、電話や対面は受け付けていません。
土地から買った私の場合、ネット銀行は進めにくく、地方銀行と大手銀行の中から選びました。
この記録の限界と向かない人
比較サービスが合わない人もいます。
- 借りる銀行がもう決まっていて、契約も済んでいる人
- 電話や対面で相談したい人。モゲチェックの相談はメッセージだけ
- 地元の銀行だけで考えている人。比べられるのは約30の主要な銀行で、地元の銀行が入っているとは限らない
ここから先は注記です。急ぐ方は次の見出しまで飛ばしてください。
- 1世帯の記録です。銀行の答えは、我が家が借りた1つの銀行のものです。実行のあとでも増額に応じる銀行があるかどうかは、確かめていません
- 約32万円は試算です。15年で返すという仮定を置いています。実際の返済期間と毎月の返済額は書いていません
- 金利0.64%は、住宅ローンの金利0.44%に保証料を含めた数字です。0.44%と1.98%をそのまま比べると、差が大きく見えすぎます
- 追加のローンは、住宅ローンとは別の商品です。商品名は書いていません
- 会社を選び、ローンを組んだのは2021年から2022年です。金利も商品も、いまは変わっています
- モゲチェックを使ったのは銀行を選んでいた時期で、提案の中身は覚えていません。サービスの内容は公式サイトの記載(2026年10月7日確認)によります
- 借入額と土地の代金は書いていません
- 私は金融の専門家ではありません。借りる額の判断は、銀行やファイナンシャルプランナーに相談してください
住宅ローンの増額のよくある質問
我が家で起きた範囲で答えます。
- 住宅ローンは本審査のあとに増額できますか
-
我が家はできませんでした。土地の代金を払うために住宅ローンの一部をすでに実行していて、銀行から「増額はできないので、別途ローンを組みましょう」と言われています。扱いは銀行によって違うはずなので、実行の前に確かめておくのが確実です。
- 足りない分はどうやって借りましたか
-
同じ銀行の、家に関する費用に使える別のローンで300万円を借りました。金利は1.98%で、保証料込みの住宅ローン0.64%のおよそ3倍です。2026年10月のいまも返済を続けています。
- 仮審査の金額はどう決めればよかったですか
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私は、契約しなかった会社の営業担当にすすめられた額をそのまま使いました。会社が変われば家の値段も変わるので、契約する会社と総額の見込みを話してから決めるべきでした。いくら借りるのが適切かは、私には言えません。
- 住宅ローンの比較サービスは無料ですか
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モゲチェックの公式サイトには、住宅ローン診断は無料と書かれています。提案は審査の通過を保証するものではなく、相談はメッセージのみで電話や対面は受け付けていない、とも書かれています(2026年10月7日確認)。
住宅ローンを増やせなかった記録のまとめ
住宅ローンは、実行したあとでは増やせませんでした。
- 土地の決済で一部を実行したあとは、住宅ローンを増額できなかった
- 足りない300万円は金利1.98%の別のローンで借り、いまも返済を続けている
- 金利の差で多く払う額は、15年で返す試算で約32万円
額も銀行も、選べたのは契約して実行する前まででした。比べるなら、土地の決済より前です。
借りたあとの手続きでつまずいた話は、住宅ローン控除の初回申告で税務署から2回連絡が来たに書いています。
出典一覧
- 知るぽると「借入返済額シミュレーション」(2022年の試算に使用。今回は同じ条件で、式から計算し直した)
- モゲチェック 公式サイト(トップページ、住宅ローン診断のページ、「モゲチェックの使い方」)
- 確認日:2026年10月7日
