現地まで見に行った土地は、20件以上ありました。家づくりでいちばん時間を食ったのが、この土地探しです。
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家を建てると決めてから契約するまで、半年から1年ほどかかりました。
そのうち、いちばん長かったのが土地探しです。ハウスメーカーの比較や間取りの打ち合わせより、土地が決まらない期間のほうがずっと長いという結果でした。
理由ははっきりしています。現地に行くまで分からないことが多かったからです。

現地まで見に行った20件以上
実際に足を運んだ土地は、20件を超えています。
不動産業者に車で案内してもらったこともありますが、ふだんはネットで目星をつけて、自分たちで見に行っていました。
見に行った土地のほとんどは、その場で候補から外れました。写真と地図では良く見えても、立ってみると印象が変わります。
ロコズネットで見ていたときは、ここで決まりかもしれないと思っていました。
この繰り返しで時間が過ぎていきました。ハウスメーカー選びは並行して進められましたが、土地だけは実際に行かないと判断できません。


住所が載っていない物件の探し方
ネットの物件情報には、詳しい住所が書かれていないことが多くありました。
載っているのは大まかな地名までということも多いです。番地までは分からないので、そのままでは現地にたどり着けません。
そこで私たちは、地名と掲載写真を手がかりに、その場所を自分で探しました。写真に写っている電柱や隣の建物、道路の形を見ながら、周辺を回って現物を突き止める作業です。
そして良さそうな場所を見つけたら、その都度Googleマップのお気に入りに登録していきました。
地図に印を溜めていくと、候補が地図の上で見えるようになります。同じエリアに印が集まっていく一方で、行ってみたら外した場所も残るので、二度手間を防げました。
問い合わせをしなくても現地を見られるので、気楽に足を運べたのも良かったところです。
現地に行って見送った7つの理由
20件以上を見て、断った理由は7つに分かれました。
| 見送った理由 | 現地で目についたもの | あとから変えられるか |
|---|---|---|
| 用水路が近い | 敷地のすぐそばを流れる水路 | 変えられない |
| 隣の家の外壁が錆びていた | 隣の建物の傷み具合 | 変えられない |
| 木がうっそうとしていた | 敷地と周囲の木の量 | 自分の敷地なら切れる |
| 道路が狭く車を出しにくい | 前面道路の幅と、車を出す角度 | 変えられない |
| 日当たりと隣家からの視線 | 南側の建物と、窓の向き | 間取りで多少は調整できる |
| 周辺の音や臭い | 敷地の周りの環境 | 変えられない |
| 高低差・擁壁・地盤 | 敷地の段差と擁壁の様子 | お金をかければ造成できる |
並べてみると、ほとんどが自分ではどうにもできないものでした。間取りや設備は後から選び直せますが、土地の周りは選び直せません。
ここから先は、とくに印象に残った3つを書きます。
隣の家の外壁と木は動かせない
いちばん引っかかったのは、隣の敷地でした。
ある土地では、隣の家の外壁が錆びていました。別の土地では、周りの木がうっそうと茂っていました。どちらも土地そのものには問題がありません。
それでも見送ったのは、隣の敷地はこちらの都合で変えられないからです。自分の家をどれだけ気に入るように建てても、窓を開けたときに見える景色は選べません。
隣の家の状態が今後どうなるかは、こちらには分かりません。きれいになることもあれば、そのままのこともあります。私は「変わらない前提」で判断しました。
写真では、隣の敷地までは写りません。ここは行かないと分からない部分でした。
用水路のそばで気になった虫と匂い
良いと思って見に行った土地の近くに、用水路が流れていました。
気になったのは、虫と匂いです。実際に困るかどうかは住んでみないと分かりませんが、そこに不安を抱えたまま長く住むのは避けたいと考えました。
土地の条件としては悪くない場所でした。値段も広さも合っていて、それでも外しています。
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条件が良いほど、決め手に欠ける部分が気になってきます。
水路の有無は地図でも分かりますが、その周りがどうなっているかは現地でしか見られません。草の茂り方や水の様子は、行って初めて目に入りました。
迷っているうちに買われた1件
先を越されたのは、1回だけです。
購入を決めかけていた土地が、直前で別の人に買われました。20件以上を見て回った中で、これは1件だけの出来事です。
そのときは落ち込みましたが、いま振り返るとこの頻度なら焦る必要はなかったと思っています。迷って外した土地のほうが、はるかに多いからです。
ただし、良い土地ほど動きが早いのは確かでした。決めた土地でも、値下げ交渉の途中で別の買い手が現れています。そのときは価格を戻して押さえました。


土地が決まるまで止まっていたもの
土地探しの期間が、そのまま家づくり全体の期間になりました。
ハウスメーカーを比べる作業は、土地と並行して進められます。我が家は7社から見積もりを取りましたが、これは土地が決まる前から動かせました。
止まっていたのは、その先です。間取りは土地の形と向きが決まらないと描けません。日当たりも駐車の位置も、敷地が決まって初めて具体的になります。
契約してから着工までの打ち合わせは、10回から20回ほどありました。中身の濃い時間でしたが、これは土地が決まったあとに始まっています。
ハウスメーカー選びと土地探しは、順番に進めるものだと思っていました。実際は、会社を比べながら土地を探すほうが早く進みます。土地が決まった瞬間に、次の打ち合わせへ移れるからです。
これから始める方には、土地を先に片づけるつもりで動くことをおすすめします。焦って決める必要はありませんが、後回しにすると全体が後ろにずれます。
我が家1件の記録という限界
ここに書いたのは、我が家が探した範囲の話です。
急ぐ方は次の見出しまで飛ばしてください。以下は、確認できていないことの一覧です。
- 見送った土地の場所や価格は書いていません。特定の土地や近隣の住まいが分かる形にはしないためです
- 用水路のそばで実際に虫や匂いが出るかは確かめていません。住まずに見送ったので、私が感じた不安として書いています
- 物件情報に詳しい住所が載っていない理由は分かりません。載っていないことが多かった、という事実だけを書いています
- 「あとから変えられるか」は私の考察です。造成や外構でどこまで対応できるかは、土地の条件と予算によって変わります
- 件数も期間も、我が家1件の記録です。エリアや時期によって大きく変わるはずです
よくある質問
- 土地は何件くらい見ればいいですか
-
我が家は現地まで行ったものだけで20件を超えました。ただし件数を目標にする意味はないと思います。見るべきは、隣の敷地や道路や周辺の環境といった、あとから自分では変えられない部分です。そこが引っかかる土地は、何件見ても引っかかったままでした。
- ネットに住所が載っていないときはどうしましたか
-
大まかな地名と、掲載されている写真を手がかりに、自分たちで現地を探しました。写真の電柱や隣の建物、道路の形を見ながら周辺を回る方法です。見つけた場所はGoogleマップのお気に入りに登録して、候補を地図の上にためていきました。
- 迷っていると土地は買われてしまいますか
-
我が家が先を越されたのは1回だけでした。20件以上を見て1件なので、頻度としては高くありません。ただし最終的に決めた土地では、値下げ交渉の途中で別の買い手が現れています。良い条件の土地ほど動きが早いのは確かでした。
- 土地探しにはどれくらいかかりましたか
-
家を建てると決めてから契約まで、半年から1年ほどでした。その中で土地探しがいちばん長く、ハウスメーカーの比較や間取りの打ち合わせより時間がかかっています。土地が決まらないと先の工程が動かないので、ここが全体の期間を決めていました。


まとめ
現地に行った土地は20件以上、見送った理由は7つに分かれました。
- 土地探しが家づくりでいちばん時間を食った
- 物件情報は住所が大まかなので、地名と写真から現地を割り出していた
- 候補はGoogleマップのお気に入りに登録して、地図の上でためた
- 見送った理由の多くは、隣の敷地や道路や周辺環境など、自分では変えられないもの
- 先を越されたのは1回だけで、迷って外した土地のほうが多かった
間取りや設備は、打ち合わせでいくらでもやり直せます。やり直せないのは土地の周りだけなので、そこに時間を使うのは無駄ではなかったと思っています。


