資料で絞れた会社は0社でした。決め手になったのは、見積書と最初についた担当者です。
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【結論】資料で絞れた会社は0社
7社の資料は、いま手元にありません。
家を建てるとき、私は7社から資料を受け取りました。カタログ、実例集、間取り図、見積書です。
手に入れ方は会社によって違いました。住宅展示場で渡されたものもあれば、後日送られてきたものもあります。
それらはもう残っていません。どこかの段階で処分しました。
それで困ったことは一度もありません。会社を決めるときに効いたのが、資料ではなかったからです。
受け取ったものを、いま振り返ると次のように分かれます。
| 受け取ったもの | 絞り込みへの効き方 | そこから分かったこと |
|---|---|---|
| カタログ・実例集 | ほとんど効かない | どんな家を建てている会社か |
| 間取り図 | 効いた | 要望を図面にできるか |
| 見積書 | いちばん効いた | 自分の条件での金額の幅 |
| 担当者との面談 | いちばん効いた | 話が通じるか、提案が返るか |
資料が役に立たなかったという話ではありません。資料だけでは、順番をつけるところまで行けなかったということです。
7社の見積書を実際にどう並べたかは、付帯工事の記事にまとめています。

7社7人と会って話した回数
どの人とも2回以上、合計5時間以上は話しました。
会社を決めた直後に書いた記事に、当時の記録が残っています。
計7人の営業さんと会ってお話しました。どの方とも2回以上、合計5時間以上はお話しましたが、まぁ良くも悪くも十人十色。
担当者は7社で7人です。
どの会社も、ついたのは1人だけでした。
最初に会った人が、そのまま最後まで担当でした。途中で代わった会社はありません。
そして会う回数は1回では終わりませんでした。どの会社とも複数回、まとまった時間を使っています。
そこまで話して初めて、資料では見えなかったものが見えてきました。当時の記事で決め手に挙げたのは、設計提案力と質問への回答力です。どちらも人に紐づくものでした。
当時の判断は私がアイ工務店と契約した理由5選に書いています。会社の話が中心ですが、そこに出てくるのは結局、目の前にいた1人の話でした。
選択理由の1位は価格ではない
1位は「信頼できる住宅メーカーだったから」で53.1%です。
これは私の感想ではなく、国の調査に出ている数字です。国土交通省の令和7年度 住宅市場動向調査で、注文住宅を建てた世帯に住宅の選択理由を聞いています(複数回答)。

「価格が適切だったから」は21.2%でした。信頼を挙げた人のほうが2.5倍多いことになります。
しかもこの順位は、1年だけのものではありません。全国の集計で3年続いています。
| 年度 | 信頼できる住宅メーカーだったから | 価格が適切だったから |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 52.2% | 20.4% |
| 令和6年度 | 55.3% | 20.8% |
| 令和7年度 | 53.1% | 21.2% |
どちらの項目も、年度が変わってもほとんど動いていません。信頼のほうが一貫して上にあります。
複数回答なので、価格を軽く見ている人が多いという意味ではありません。価格も見たうえで、それとは別に「この会社なら任せられる」と思えたかどうかを挙げた人が多い、と読んでいます。
手が空いた営業がつく展示場
展示場では、担当者をこちらで選べませんでした。
私は住宅展示場に予約なしで3社まわりました。断られた会社はありません。手が空いている営業担当がいれば、そのまま見学が始まります。
つまり、誰が案内するかは、着いた時点の向こうの都合で決まります。こちらが選ぶ場面はありませんでした。
見学の前に渡されたのはアンケート用紙です。氏名と住所と電話番号のほかに、勤務先と年収、いつ頃家を建てたいかを書きました。3社とも書いています。
そのときの記録は予約なしで住宅展示場3社へにあります。何を書かされて、その後どれくらい連絡が来たかまで残してあります。
書きたくなければ断れたはずですが、その場の空気で書いてしまいました。こちらの情報は先に渡しているのに、向こうの誰が来るかは選べない。振り返ると、その不均衡が気になります。
紹介で会った契約先の担当者
契約した1社とは、紹介で会っています。
展示場でまわった3社と、最後に契約した会社は別です。契約した会社の担当者とは、紹介という形で最初に会いました。
紹介では、間に人が入ります。その人はこちらの事情をある程度知っていて、向こうにも伝わります。
展示場で手が空いていた人がつくのとは、出発点が違いました。会う前から、こちらがどんな家を建てたいのかが相手に渡っている状態です。
もちろん、紹介された人が必ず合うとは限りません。それでも、何も伝わっていない状態で顔を合わせるよりは、初回の中身が濃くなります。
ロコズ情報ゼロから合うか合わないか一か八かするよりも、ある程度こちらの情報を伝えて、選ばれた人に担当してもらうほうが、自分に合う可能性は高い気がします
これは統計で確かめたことではなく、7社を見た私の実感です。ただ、実際に契約したのが紹介で会った1社だったのは事実です。
紹介なら良い担当者に当たる、という意味ではありません。紹介で会った会社はほかにもありましたが、契約したのは1社だけです。
初回の面談に出てきた間取り図
先に希望を伝えた会社は、初回に間取り図を用意していました。
当時の記事にこう書いています。「初回の面談の前にこちらの大体の希望は伝えてあるので、オリジナルの間取り図を作ってくれていました」。
これが資料との違いです。カタログは誰に渡しても同じものですが、間取り図はこちらの条件を入れないと作れません。
だから最初の1回で、その会社が何をどこまで汲み取ったかが見えます。話が通じているかどうかも、そこで分かりました。
逆に言えば、要望を渡していない会社からは一般的な説明しか返ってきません。同じ1時間でも、中身がまったく違いました。
変形した土地で試した設計提案
作図が難しい候補地を渡して、提案を比べました。
当時はまだ土地が決まっていませんでした。そこで意図的に、形の整っていない候補地を各社に渡しています。
記事にはこう残しています。「比較的作図が難しそうな変形した土地で各社に依頼し、設計力を試させてもらっていました」。
返ってくるものは会社によって割れました。候補地に合わせた間取り案まで描いたのは3〜4社です。残りは「土地が決まらないとどうせ後で変わる」と言って描きませんでした。
断った側の言い分も、それ自体は正しいと思います。土地が決まれば図面は作り直しになります。実際に我が家も作り直しました。
それでも、描いた会社と描かなかった会社の差は残りました。詳しくは土地が決まる前に7社へ間取りを頼んだに書いています。
同率45.8%の2つの入口
インターネットと住宅展示場が、同率で最も多い入口です。
同じ住宅市場動向調査で、施工者を探した方法も聞いています(複数回答)。


インターネットと住宅展示場が、どちらも45.8%で並びました。次に多いのが「知人等の紹介」です。
紹介は25.9%です。
およそ4人に1人が挙げている計算になります。少数派ではありますが、珍しいというほどでもありません。
我が家は上位3つを全部使ったことになります。ネットで調べ、展示場に足を運び、最後は紹介で会った会社と契約しました。
入口によって、最初に会う人の決まり方が変わります。展示場なら向こうの都合、紹介なら間に入った人の判断です。
調べる76.2%と申し込む37.6%
調べる人の半分しか、問い合わせまで進んでいません。
同じ調査に、インターネットをどう使ったかの設問があります。「インターネットを通じた情報収集」は76.2%でした。
一方で「インターネットを通じた問い合わせ、説明会・内見等の申込み」は37.6%です。調べた人のおよそ半分にとどまります。
読むだけでは、こちらの条件は相手に伝わりません。伝えていない状態で会いに行くと、返ってくるのは一般的な説明になります。
私が7社に当たってみて、会社ごとの差がはっきり出たのは、条件を渡した後のやり取りでした。渡す前の段階では、どこも似たようなことを言います。
調べる時間と、伝える時間は別物です。前者をいくら延ばしても、後者は始まりません。
私も最初はネットで調べるだけの期間が長くありました。動き出してから分かったのは、条件を渡した瞬間に情報の質が変わるということです。
我が家1件・2021年という限界
ここから先は注記です。急ぐ方は次の見出しまで飛ばしてください。
- 1世帯の記録です。7社と話した1件の話で、統計ではありません
- 会社を選んだのは2021年です。同じ会社が今も同じ対応をするとは限りません
- 資料は処分しているので、中身を確かめ直すことができません。ここに書いたのは当時の記事に残した内容だけです
- 「どの方とも2回以上、合計5時間以上」は2022年に書いた記述で、いま数え直したものではありません
- 誰からの紹介だったかは書いていません
- 担当者が途中で代わった場合にどうなるかは分かりません。7社とも最後まで同じ人でした
- 資料が厚かった会社と薄かった会社がありましたが、それと金額の関係は確かめていません
- 住宅市場動向調査は複数回答です。有効回収は735件、回収率40.9%で、調査対象は令和6年4月から令和7年3月に住み替え等を行った世帯です。私が会社を選んだ時期とは違います
何社まわるのが適切かという公的な数字は見つかりませんでした。7社が多いか少ないかは、ハウスメーカーは何社まわる?にも書いたとおり判断できていません。
資料と担当者のよくある質問
7社に当たって分かった範囲で答えます。
- ハウスメーカーの資料請求では何が届きますか
-
我が家に届いたのはカタログと実例集が中心で、会社によって厚さがかなり違いました。そのほかに間取り図と見積書を受け取っていますが、これらは要望を伝えた後に出てきたものです。
- 資料だけで会社を絞れますか
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我が家では絞れませんでした。資料で分かったのは、その会社がどんな家を建てているかまでです。順番をつけられたのは、見積書と担当者との面談が出てきてからでした。
- ハウスメーカーの担当者は選べますか
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住宅展示場に予約なしで行った3社では選べませんでした。手が空いている営業担当がついて、そのまま見学が始まります。我が家が契約した会社とは紹介で会っており、そこだけ出発点が違いました。
- もらった資料はとっておくべきですか
-
我が家は7社ぶんすべて処分しましたが、困ったことはありません。ただし見積書は金額の記録として残る意味があるので、資料とは分けて考えたほうがよいと思います。
資料では決まらなかったまとめ
会社を決めたのは、資料ではなく人と金額でした。
- 7社から資料を受け取ったが、資料だけで絞れた会社は0社だった
- 注文住宅を建てた世帯の選択理由の1位は「信頼できる住宅メーカーだったから」で53.1%。価格を挙げた人の2.5倍にあたる
- 展示場では担当者を選べない。要望を先に伝えた会社は、初回の面談に間取り図を用意していた
資料を集める段階で止まっていると、会社ごとの違いは見えてきません。こちらの条件を渡したところから、比べられるものが返ってきます。
出典一覧
- 国土交通省「令和7年度 住宅市場動向調査報告書」(問4 住宅の選択理由/問9 施工者を探した方法/問3 インターネット等の活用。いずれも注文住宅取得世帯・全国・複数回答)
- 取得日:2026年8月8日(数値の確認:2026年9月26日)
