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    Wi-Fiルーターを階段下収納に隠して3年8か月|2階まで届いた

    Wi-Fiルーターはどこに置く? 階段下収納の中で3年8か月、2階まで届いた記録

    Wi-Fiルーターは階段下収納の中に入れ、扉を閉めたまま3年8か月使っています。いまも家じゅうで電波が届いています。
    この記事は約11分で読めます。

    家を建てるとき、ルーターをどこに置くかを図面の段階で考える人は多くありません。私もそうでした。

    ただ、置き場所そのものより先に決めないといけないことがあります。回線をどこに引くかです。壁の中の配線は、家が建ってからでは動かせません。

    我が家はリビングの階段下収納を選びました。この記事は、そこを選んだ経緯と、3年8か月使ってどうだったかの記録です。

    家づくりの7段階のうち、この記事が間取り・仕様の段階を扱っていることを示す帯状の図解
    目次

    Wi-Fiルーターは階段下収納の中

    我が家のルーターは、リビングの収納の中にあります。

    扉を閉めると、壁に馴染んでいます。折れ戸が4枚並んでいて、取っ手も出っ張っていない構造です。

    閉じた階段下のリビング収納。白い折れ戸が4枚並び、取っ手が出っ張っていないため壁と一体に見える

    この中にインターネットの機器が入っています。配線も本体も、生活する側からは一切見えません。

    ロコズ

    来客に「ルーターどこかわかる?」と聞いても、たいてい当ててもらえません。

    メーカー2社が避けるよう書く棚の中

    じつは、この置き方はメーカーの公式が避けるように書いている方法です。

    NECのAtermのサポートには、こう書かれています。

    Atermは、棚の中など遮蔽物のある場所は避け、見通しの良い場所に設置してください。

    バッファローの公式サイトも、避けたい場所として「金属製の棚や棚の中などの見えない場所」を挙げています。電波は金属に吸収されやすい、という理由です。

    2社が挙げている場所と、我が家の状態を並べてみます。

    避けたい場所公式の記述我が家
    棚の中「棚の中など遮蔽物のある場所は避け」(NEC)/「金属製の棚や棚の中などの見えない場所」(バッファロー)当てはまる。しかも扉を閉めている
    床・窓際・部屋のすみ「床や窓際、部屋のすみなど」(バッファロー)当てはまらない。棚の最上段に置いている
    水槽・花びん・土壁など湿気を含む物の近く(バッファロー)当てはまらない
    電子レンジなどの家電の近く(バッファロー)当てはまらない
    出典:NECプラットフォームズ Aterm サポートQ&A No.00064(最終更新2026年1月22日)/バッファロー「ホントはもっとつながるWi-Fi」(いずれも2026年9月4日取得)

    4つのうち当てはまるのは1つですが、その1つが「棚の中」です。教科書どおりとは言えません。

    扉を開けた階段下収納の内部。階段の裏側で右上が斜めに欠けており、可動棚は左に4段、右は下2段。最上段にインターネット機器が置かれている

    中はこうなっています。階段の裏側なので、右上が斜めに切り落とされた形です。可動棚は左側に4段、右側は斜めをよけて下2段だけ入っています。

    それでも電波が届いているのは、ここが家のほぼ真ん中だからだと私は考えています。ただしこれは私の推測で、確かめたわけではありません。電波の強さを測ったこともないので、断定はできません。

    LANの位置を指定したのは施主

    この収納にLANを引くと決めたのは、私です。

    順番としては、まず収納の場所が決まりました。階段下にリビング収納をつくるという案は、アイ工務店の営業さんからの提案です。私が思いついたものではありません。

    そのうえで、「ここに回線を引いてほしい」と指定したのが私でした。ここが分かれ目だったと思っています。

    棚の上の壁にあるコンセント2口とLANの差込口。その手前に縦置きのONUと無線LANルーターが並んでいる

    棚の上の壁を見てください。コンセントが2口と、その隣にLANの差込口があります。この2つがここにあるから、機器を置けています。

    収納をつくること自体は間取りの話です。けれどその中に電気と回線を通すかどうかは、別に頼まないと付きません。言わなければ、ただの棚で終わっていました。

    コンセントの追加は、我が家が契約後に足したオプションの一つです。減額調整で削ったものと残したものの一覧は、別の記事にまとめています。

    ここまでの要点:収納をつくってもらうことと、その中に回線を引いてもらうことは別の依頼です。

    2022年12月28日の回線工事

    回線を通したのは、入居してすぐの朝でした。

    インターネット回線の引き込み工事中の階段下収納。天井裏から降りたオレンジ色の呼び線が棚の上のコンセント位置まで伸び、脚立と養生の毛布が置かれている

    床には脚立、棚には養生の毛布、壁のプレートは外された状態です。上から垂れているオレンジ色の線が、ケーブルを引っぱるための呼び線でした。

    天井の裏から、棚の上のあの位置まで下ろしてきているのが分かります。壁の中を通すので、家が建ってからでは同じことができません。

    写真の時刻を見ると、この状態が朝の9時32分でした。

    そして機器が載り、通信が始まったのが10時57分です。

    ロコズ

    引っ越しの荷ほどきより先に、ネットがつながりました。

    入居直後にやったことは他にもあります。順番に書いた記事があるので、そちらもどうぞ。

    使っていない2階のLAN差込口

    2階にもLANの差込口はありますが、使っていません。

    配線はしてもらいました。ところが実際に住んでみると、差し込む機会がないまま3年8か月が過ぎています。

    2階の全部屋に、無線で届いてしまうからです。

    新築のLAN配線を扱う記事の多くは、各部屋に配線しておくことをすすめます。「Wi-Fiで足りると思って配線しなかった」という後悔の例も、よく挙げられています。

    我が家の結果は、その逆でした。配線したのに使っていません。

    ここから「各部屋のLANは要らない」と言うつもりはありません。有線でしかできないこともありますし、我が家も後から使うかもしれません。ただ、我が家で効いたのは各部屋への配線ではなく、ルーターを家の真ん中に置けるようにした1か所のほうでした。優先順位をつけるなら、そこが先だったと思っています。

    住宅性能表示に無い情報通信の項目

    ネット環境には、住宅の性能を示す等級がありません。

    国土交通省の住宅性能表示制度では、新築住宅の性能を10分野33項目で表します。耐震等級も断熱等性能等級も、この中にあります。

    急ぐ方は次の見出しまで飛ばしてください。10分野は、構造の安定/火災時の安全/劣化の軽減/維持管理・更新への配慮/温熱環境・エネルギー消費量/空気環境/光・視環境/音環境/高齢者等への配慮/防犯です。配管については「維持管理対策等級(専用配管)」という項目がありますが、通信の配線を扱う項目は33項目のどこにもありません。

    つまり、ネットの通り道は等級で比べられません。耐震や断熱のように「等級3で」と言えば伝わるものではないので、施主が自分で位置を指定するしかないことになります。

    ここまでの要点:回線の位置は、図面に書いてもらわないと誰も決めてくれません。

    3年8か月で困ったのは踏み台だけ

    不便だったのは、踏み台を出すときくらいです。

    機器を棚の最上段に置いたので、本体に書いてあるパスワードを見るには少し高すぎます。確認したいときは踏み台が要ります。

    とはいえ、パスワードを見る機会はたまにしかありません。3年8か月のあいだ、それ以外で困ったことは思い当たりませんでした。

    ついでに、スマートスピーカーもこの収納に置いています。機械が見えるところに一つも出ていないのは、暮らしてみると気持ちのよいものでした。

    斜めから見た閉じた階段下収納。白い扉が壁になじみ、右手に階段の下段と手すりが見える

    斜めから見ても壁になじんでいます。右手に写っているのが階段で、その裏側がこの収納です。

    入居してからの4年間で、修理にかかった費用も別に記録しています。

    我が家1棟の記録にとどまる限界

    ここに書いたのは、我が家1棟で起きたことです。

    急ぐ方は次の見出しまで飛ばしてください。以下は、確認できていないことの一覧です。

    • 通信速度は測っていません。「届いている」は暮らしての体感です。数字は出せません
    • なぜ届くのかは分かっていません。「家のほぼ真ん中だから」は私の推測で、確かめた結果ではありません
    • メーカーの注意書きは正しいものとして読んでください。我が家でたまたま問題が出ていないだけで、棚の中を推奨する話ではありません
    • 機器の型番やメーカーは書いていません。写真から確実に読み取れないためです
    • 配線の方法も書いていません。写真に写っているのは呼び線だけで、壁の中がどうなっているかは見ていません
    • 費用は分かりません。LANの差込口1か所にいくらかかったかは、手元に記録が残っていません
    • 間取りや延床、家の形によって結果は変わります。同じ置き方でうまくいくとは限りません

    電気まわりを自分で決めて指定したのは、これが最初ではありませんでした。照明のレールは施主支給にしています。

    階段下収納とWi-Fiのよくある質問

    Wi-Fiルーターを収納の中に置いても大丈夫ですか

    メーカーはすすめていません。NECは「棚の中など遮蔽物のある場所は避け、見通しの良い場所に設置してください」と案内し、バッファローも避けたい場所に「金属製の棚や棚の中などの見えない場所」を挙げています。我が家は階段下収納の中に入れて3年8か月使えていますが、これは我が家1棟の結果です。心配な場合は見通しの良い場所に置いてください。

    新築でLANの配線はどこに頼めばよいですか

    間取りの打ち合わせのときに、位置を指定して図面に入れてもらう形になります。我が家は階段下収納の中を自分で指定しました。収納をつくってもらうことと、その中に電気と回線を通してもらうことは別の依頼なので、言わないと付きません。

    各部屋に有線LANは必要ですか

    我が家は2階にも差込口をつくりましたが、3年8か月使っていません。無線で2階の全部屋に届いているためです。ただし有線でしかできないこともあるので、要らないという意味ではありません。我が家で効いたのは、各部屋への配線よりも、ルーターを家の真ん中に置けるようにした1か所のほうでした。

    階段下収納は使いにくくないですか

    階段の裏側なので右上が斜めに欠けていて、その一角は使えません。我が家は可動棚を左に4段、右は斜めをよけて下2段だけ入れています。掃除道具や文具も入れていて、リビングの収納としては足りています。

    階段下収納にルーターを置いたまとめ

    扉を閉めた収納の中で、3年8か月動いています。

    • 階段下にリビング収納をつくる案は営業からの提案だった
    • その中にLANを引いてほしいと指定したのは施主のほう
    • 棚の上の壁にコンセント2口とLANの差込口をつくってもらった
    • メーカー2社は公式で「棚の中は避けて」と案内している
    • 2階にも差込口はあるが、無線で届くので使っていない
    • 困ったのは、パスワードを見るのに踏み台が要ることだけ

    家を建てる前は、ネットのことは引っ越してから考えればいいと思っていました。実際に暮らしてみて分かったのは、壁の中だけは後から動かせないということです。

    置き場所は後で変えられます。回線の位置は変えられません。図面が固まる前に、一度だけ考えておく価値のある一点だと思います。

    出典一覧

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