我が家のプロパンガスは、給湯と乾太くんにしか使っていません。その24か月ぶんの請求を、そのまま並べます。
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- 24か月の合計と月平均、いちばん高かった月と安かった月
- 2年目に23%上がった中身を、1円まで分けた結果
- 引き込み費用0円の正体が、毎月の請求書のどこにあるか
- 全国平均と並べたときの差と、その理由

24か月の合計は151,291円
2年間で払ったのは151,291円でした。
月平均にすると6,304円です。
いちばん高かった月は10,101円、いちばん安かった月は3,922円でした。
高いのは2月、安いのは9月です。
高い月と安い月の比は2.58倍です。

金額はすべて税込です。請求の明細に「当月お買上額」「当月消費税額」「当月ご入金額」が並んでいて、24か月とも税抜+10%が税込の額に一致しました。
ガスを使っているのは2つだけ
この金額に、料理は入っていません。
我が家のキッチンはIHです。妻が掃除のしやすさを優先したので、ガスコンロは入れませんでした(LIXILショールームでキッチンを探した話)。
毎月の請求書には「設置器具 情報」という欄があります。そこに載っているのは、ガス衣類乾燥機の乾太くんと給湯器の2つだけです。
| 種別 | 設置年月日 |
|---|---|
| ガス衣類乾燥機(乾太くん) | 2022年12月25日 |
| 給湯器(高効率) | 2022年12月25日 |
つまりこの151,291円は、お風呂と台所のお湯、それと洗濯物を乾かすことだけに使った金額です。暖房にもガスは使っていません。
乾太くんをどこにどう置いたかは、別の記事に書きました(乾太くんを洗濯機の横に置いた造作家具の話)。
電気のほうは3年ぶんの記録があります(高気密の家の電気代をまとめた記録)。
2年目は23%高く、使用量は25%増えた
金額の伸びは、使った量の伸びより小さいです。
24か月を12か月ずつに割って比べました。
差は15,589円、率にすると23.0%の増加です。
12か月のうち11か月が、前の年の同じ月より高くなっています。季節のせいではなく、全体が持ち上がっている形です。
ところが使った量のほうは、もっと増えていました。

| 項目 | 1年目 | 2年目 |
|---|---|---|
| 支払額(税込) | 67,851円 | 83,440円(+23.0%) |
| 使用量 | 122.0㎥ | 152.6㎥(+25.1%) |
使った量は25.1%増え、払った額は23.0%しか増えていません。値上げされたから高くなった、という話ではありませんでした。
使用量はメーターの指針で確かめた
使った量には、検算できる裏づけがあります。
請求明細には、ガスメーターの指針が載っています。
| 検針 | 指針 |
|---|---|
| 2025年5月 | 351.0 |
| 2026年5月 | 493.0 |
| 差(12か月ぶん) | 142.0㎥ |
グラフから読み取った値で同じ期間を足すと141.9㎥になり、ずれは0.1㎥でした。
明細に数字が載っているのは3か月ぶん(2024年9月6.70㎥/2025年5月10.80㎥/2026年5月13.40㎥)だけです。残りの月は、ガス会社のページにある使用量グラフから読み取りました。メーターの指針と0.1㎥しか違わなかったので、その精度で使っています。
増えた分の出どころは乾太くんではなく給湯
増えたのは、お湯のほうでした。
ガスを使っているのは給湯器と乾太くんの2つしかないので、増えた30.6㎥はどちらかから出ています。私の実感では、お湯を使う量が増えたことが原因です。
乾太くんの使い方は変えていません。洗濯物を乾かす回数が倍になったわけでもありません。
増え始めた時期もはっきりしています。9月と10月は、前の年とほとんど同じでした。
差が開きはじめたのは11月からです。
「乾太くんを入れるとガス代が跳ね上がる」と心配する人は多いと思います。我が家の2年を見るかぎり、金額を動かしていたのは乾太くんではありませんでした。
ただし、乾太くんのぶんだけを切り出した数字は出せません。請求は全部が合算で、機器ごとの内訳は載っていないためです。言えるのは「増えた分は給湯のほう」という私の把握までです。

同じ5月を並べて分かった4つの内訳
上がった中身は、4つに分かれます。
同じ5月どうしで比べます。
差は3,086円で、24か月のなかでいちばん開いた組み合わせでした。
この2か月は明細が手元にあるので、中身を1円まで分けられます。少し細かいので、飛ばしてもらってもかまいません。
| 項目 | 2025年5月 | 2026年5月 | 差 |
|---|---|---|---|
| ガス基本料金 | 1,500円 | 1,300円 | −200円 |
| ガス従量料金 | 3,780円(10.80㎥) | 5,185円(13.40㎥) | +1,405円 |
| 設備料金 | 200円 | 200円 | 0円 |
| 県ガス高騰対策値引 | −1,600円 | なし | +1,600円 |
| 小計(税抜) | 3,880円 | 6,685円 | +2,805円 |
| 消費税 | 388円 | 669円 | +281円 |
| 合計(税込) | 4,268円 | 7,354円 | +3,086円 |
いちばん大きいのは、いちばん下から2つめではありません。値引きが消えたことです。
前の年には「県ガス高騰対策値引」という行があり、1,600円が引かれていました。
2026年5月には、その行がありません。
基本料金のほうは、むしろ200円下がっています。
従量単価は350.0円から386.9円へ
単価そのものも上がっていました。
従量料金を使用量で割ると、1㎥あたりの単価が出ます。
350.0円から386.9円になっていました。
1割ほどの上昇です。
従量料金の増えた1,405円を、量の分と単価の分に分けるとこうなります。
- 使った量が増えた分 (13.40 − 10.80)× 350.0 = +910円
- 単価が上がった分 (386.9 − 350.0)× 13.40 = +495円
「値上げされた」「自分たちが使った」「補助が終わった」の3つが同時に起きていて、この月でいちばん効いていたのは3つ目でした。
値引きの総額は確認していません。金額が分かるのは1か月ぶんだけです。そのため「補助を除いた本当の単価」は、この記事では出せません。
設備費0円の正体は毎月200円の行
ガスの引き込みに払ったお金は、0円です。
我が家の土地は都市ガスを引ける場所でした。それでも最終的にプロパンを選んでいます。理由は初期費用と工事費が軽かったからでした。
土地を探していたころの記事に「その理由はまた別の機会に」と書いたまま、4年ほったらかしにしていた話です(土地購入の流れで失敗した実例)。
ボンベもメーターも配管も、こちらの持ち出しはありませんでした。
その0円がどこへ行ったかというと、毎月の請求書に「設備料金」という行になって載っています。金額は200円です。
この200円が何の費用にあたるのかは、契約書で確かめていません。書けるのは「引き込みに払ったのは0円だった」「毎月200円の設備料金がある」という2つの事実だけです。2つを足し引きして「何年で元が取れる」とは書けません。
2024年9月の請求書にあった1行
2年前の請求書には、1行しかありませんでした。
履歴でさかのぼれるいちばん古い月、2024年9月の明細はこうなっています。
| 項目名 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| ガス料金 251.1 → 257.8 | 6.70㎥ | 4,045円 |
基本料金の行も、従量料金の行も、設備料金の行もありません。「ガス料金」ひとつに全部入っています。
つまり設備料金が月200円だということは、当時の請求書を見ても分かりませんでした。
それが半年あまり後には、基本料金・従量料金・設備料金・値引きの4行に分かれていました。
国が3つに分けろと決めた日
請求書の見た目が変わったころ、制度のほうも変わっていました。
プロパンガスの販売について定めた省令が、2024年に改正されています。そこに次の一文が入りました。
一般消費者等に対して液化石油ガスの供給に係る料金その他の一般消費者等の負担となる費用を請求するときは、当該費用を当該一般消費者等が消費した液化石油ガスの量にかかわらず生ずる費用及び当該量に応じて生ずる費用並びに消費設備の貸与等に係る費用に整理し、その料金その他の一般消費者等の負担となる費用の算定根拠を通知すること。
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則 第16条第15号の7(2026年9月18日 取得)
難しい書き方ですが、中身は3つに分けろということです。
- 使った量にかかわらずかかる費用(基本料金にあたる部分)
- 使った量に応じてかかる費用(従量料金にあたる部分)
- 設備の貸与などにかかる費用(設備料金にあたる部分)
この規定が効きはじめたのは、公布から1年後です。
| できごと | 日付 |
|---|---|
| 改正省令の公布 | 2024年4月2日 |
| 3つに分ける規定の施行 | 2025年4月2日 |
同じ改正には「配管や器具の設置にかかる費用以外を、設備の貸与費として請求してはいけない」という規定もあります。
ただしその後半のほうには経過措置があり、施行の日より前に結んだ契約には適用されません。我が家の契約は2022年12月なので、そちら側になります。
我が家の請求書が何月から3行に分かれたのかは、特定していません。確かめたのは2枚だけで、あいだの月は見ていません。制度が変わったから分かれた、と断定はできません。
全国平均との2,468円の差は交渉の結果
安いのは、たまたまではありません。
石油情報センターが毎月まとめている一般小売価格には、全国平均が載っています。基本料金も消費税も入った金額なので、我が家の請求額とそのまま並べられます。
| 使用量 | 全国平均(税込) |
|---|---|
| 5㎥ | 5,991円 |
| 10㎥ | 9,822円 |
| 20㎥ | 17,118円 |
我が家は13.40㎥を使って7,354円でした。
2026年5月の請求です。
全国平均の表でいえば、10㎥と20㎥のあいだの量です。
それなのに支払いは、10㎥ぶんの全国平均より2,468円少ない金額でした。

新築のときに事務所へ呼んで値段を決めた
この差には理由があります。
家を建てるとき、ハウスメーカーであるアイ工務店の事務所にプロパンガスの業者を呼んでもらいました。そこで価格の交渉をしています。
交渉の材料にしたのは、地元にある安い業者の価格です。
プロパンガスは、同じ量を使っても契約する会社で金額が変わります。全国平均より安いのは、地域のせいでも運でもなく、建てる前に一度だけ値段の話をしたからだと考えています。
我が家が交渉できたのは、まだ契約する会社が決まっていない新築のときでした。なお表の全国平均と我が家の数字には、3か月の時点のずれがあります。
値段が動くのは、ガスに限った話ではありませんでした。家そのものの資材も、建てているあいだに上がり続けていた時期です。

我が家1軒・24か月という限界
この記録には、確かめていないことが6つあります。
- 2024年9月より前のデータがない。住み始めたのは2022年12月なので、最初の1年9か月ほどは記録が残っていません
- 補助を除いた単価を出せない。値引きの金額が分かるのは2025年5月の1行だけです
- 請求書が何月から3行になったか特定していない。見たのは2枚だけです
- 設備料金200円の中身を契約書で確認していない。金額が載っているという事実までです
- 従量単価が段階制かどうか分からない。そのため全国平均とは、換算せずに並べるだけにしました
- プロパンの単価は地域と会社で大きく違う。我が家の金額をそのまま当てはめることはできません
この章は飛ばしてもらってかまいません。ただ、自分の家に当てはめて考えるときは、6つが抜けていることを知っておいてほしいと思います。
プロパンを選ぶ前に確かめる3点
3つとも、契約する前にしか聞けないことです。
- 引き込みと設備にいくら払うか。0円だとしたら、そのぶんが毎月の請求のどこに乗るのかまで聞いておきます
- 請求書が3つに分かれているか。基本料金・従量料金・設備料金が別々に書かれていれば、あとから内訳を追えます
- 値段の話をいつするか。会社が決まってしまうと交渉の機会は減ります。我が家はハウスメーカーの事務所に来てもらって話をしました
3つとも、答えを聞くだけなら打ち合わせの数分で済みます。聞かないまま契約すると、そのあと何年も同じ単価で払い続けることになります。
よくある質問
- 乾太くんを入れるとガス代はいくら増えますか
-
我が家の請求は給湯と乾太くんの合算なので、乾太くんのぶんだけを切り出すことはできません。分かっているのは、2年目にガス代が23%上がったとき、増えた分の出どころは乾太くんではなくお湯のほうだったということです。乾太くんの使い方は2年間変えていません。
- プロパンガス代は月にいくらくらいですか
-
我が家は24か月で151,291円、月平均6,304円でした。いちばん高かった月が10,101円、いちばん安かった月が3,922円です。ただしガスを使っているのは給湯と衣類乾燥機だけで、調理はIHです。プロパンの単価は地域と会社で大きく変わるので、目安としてお読みください。
- 請求書の「設備料金」とは何ですか
-
我が家の請求書では毎月200円が計上されています。中身を契約書で確認したわけではありませんが、引き込みや設備の費用を0円にしてもらった家なので、そのぶんにあたると考えています。省令は2025年4月2日から、基本料金・従量料金・設備の貸与費の3つに分けて算定根拠を通知するよう定めています。
- 都市ガスとプロパンはどちらがよいですか
-
我が家は都市ガスを引ける土地でしたが、初期費用と工事費が軽いという理由でプロパンを選びました。そのうえで新築のときに価格の交渉をしたので、2026年5月の支払いは10㎥ぶんの全国平均より2,468円少ない金額です。ただし交渉できるかどうかは会社によるので、1軒の例として読んでください。
プロパンガス代2年分のまとめ
上がったのは値段ではなく、使った量でした。
- 24か月の合計は151,291円、月平均6,304円だった
- ガスを使っているのは給湯器と乾太くんの2つだけで、調理はIH
- 2年目は23.0%高くなったが、使った量は25.1%増えていた
- 増えた分の出どころは乾太くんではなく、お湯のほうだった
- 同じ5月で比べると、いちばん効いていたのは県の値引きが消えたこと
- 引き込みは0円で、そのぶんは毎月200円の設備料金として載っている
- 2024年9月の請求書は「ガス料金」の1行だけで、内訳は見えなかった
- 13.40㎥使って7,354円は、10㎥ぶんの全国平均より2,468円少ない
ガス代が上がったと感じたら、まず使った量を見てください。金額だけを見ていると、値上げされたのか自分が使ったのかが分かりません。
入居してからの数年、設備そのものの修理は起きていません(入居後の修理費をまとめた記録)。給湯器も乾太くんも、2022年12月から同じものが動いています。
来年もまた、同じ表を1年ぶん足して並べ直すつもりです。
出典一覧
- 液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則 第16条(販売の方法の基準)|e-Gov法令検索
- 石油情報センター「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 速報(毎月調査)」2026年8月31日時点
- 金額と使用量は、我が家のプロパンガス請求履歴24か月ぶん(2024年9月〜2026年8月・請求月度)によります
- いずれも2026年9月19日に取得・確認しました
