入居して4年、修理に払ったお金は0円でした。
壊れなかったのではなく、引き渡し前に直させていたからだと考えています。
この記事は約10分で読めます。
家を建てたあと、何がどのくらい壊れるのか。
建てる前の私がいちばん想像できなかったのが、ここでした。
調べても出てくるのは「年間で建築費の1%が目安」といった一般論ばかりで、実際に住んだ人がいくら払ったのかは分かりません。
そこでこの記事では、我が家の4年ぶんの記録をそのまま書きます。
結論から書くと、修理に払った金額は0円でした。
ただし「何も起きなかった」わけではありません。
床がきしむ箇所が1つ見つかっていますし、建築中には直してもらった不具合がいくつもあります。
0円で済んだ理由は、入居後ではなく引き渡し前にあったというのが私の考えです。
- 入居から4年で実際にかかった修理費
- 4年間で直してもらった箇所と、その費用負担
- 引き渡し前に何をしていたか
- 国の調査に出ている「建てたあとの不満」の中身
- 我が家1棟の記録で言えないこと
【結論】入居4年の修理費は0円
入居してから4年、修理のために払った金額は0円です。
設備の故障もありません。
住宅設備は今のところ、どれも普通に動いています。
| 4年間に起きたこと | 中身 | 私が払った額 |
|---|---|---|
| 設備の故障 | なし | 0円 |
| 建物の不具合 | 床のきしみが1箇所 | 0円 |
| 定期的な手入れ | 24時間換気のフィルター掃除 | 0円(自分で実施) |
ロコズ正直、4年で1回くらいは何か壊れると思っていました。
この0円という数字は、我が家が特別に運が良かったという話ではないと考えています。
理由は記事の後半に書きます。
4年間で直したのは床のきしみ1件
4年のあいだに直してもらったのは、床がきしむ箇所が1つだけです。
見つけたのは私ではなく、引き渡し後の定期点検に来た担当者でした。
歩いたときに小さく音が鳴る、という程度のものです。
その場で補修してもらい、費用は請求されていません。
住んでいる本人は毎日その床を歩いているので、音に慣れて気づきません。点検を人に任せる価値はここにあると感じました。
逆に言えば、4年間で報告できる不具合はこれだけです。
雨漏りも、建具の不具合も、外壁のひび割れも、今のところ起きていません。
0円の理由は引き渡し前の200箇所
入居後に何も起きていないのは、引き渡し前にまとめて潰したからだと考えています。
我が家は引き渡し前の内覧会(竣工検査)で、200箇所を指摘しました。
クロスの継ぎ目、建具の建て付け、傷や汚れまで、部屋を1つずつ見て回った結果です。
詳しい持ち物とチェック項目は内覧会で指摘した200箇所の記録にまとめています。
引き渡し前なら、これらは施工者の負担で直ります。
引き渡し後に見つけていたら、同じ内容でも「経年劣化ではないか」という話し合いから始まったはずです。
建築中に直させた3つの施工の不具合
建築中にも、見つけて直してもらった不具合が3つあります。
- 雨で濡れた床材の交換:梅雨と台風の時期に、屋根がかかる前の状態で2か月さらされました。第三者の検査を入れたうえで、床を交換する是正工事をしてもらっています
- 耐力壁の釘打ち損じ:構造用の板(ノボパン)を留める釘に、打ち損じが見つかりました。現場で確認して指摘した記録を残しています
- 吹付け断熱の施工不良:吹き付けの厚みが足りない箇所があり、追加で吹いてもらいました
どれも、壁や天井が塞がったあとでは見えなくなる場所です。
入居してから不具合として出てきた場合、原因を特定するだけで大ごとになります。
気密性能については、第三者による測定でC値0.47という結果が出ています。
C値0.47 = 家全体の隙間を集めても、はがき半分ほどという意味です。
4年続けている換気フィルターの掃除
4年間ずっと続けているのは、24時間換気のフィルター掃除です。
定期的に外して、ほこりを落として戻すだけの作業です。
専門業者を呼んでいないので、ここにかかった費用もありません。
今のところ、換気の効きが落ちたと感じたことはありません。
これは「メンテナンスが要らない家」という意味ではありません。屋根や外壁の塗り替えは、まだ時期が来ていないだけです。築4年で判断できることには限りがあります。
国の調査でも不満の最多は価格36.1%
国の調査では、建てたあとの不満の最多は設備ではなく価格でした。


国土交通省の住宅市場動向調査に、注文住宅を建てた世帯が「満足していないもの」を答える設問があります。
令和7年度の全国の結果で最も多かったのは、「価格(予定より高くなった)」の36.1%でした。
一方、「気密性、断熱性能」を挙げた世帯は5.8%にとどまります。
浴室や台所の設備を挙げた世帯も、それぞれ1割に届いていません。
「特になし」と答えた世帯は32.9%で、価格に次ぐ多さです。
私の考察です。建てたあとに残る後悔は、壊れることよりも、建てる前に決めた金額のほうだと読めます。修理費が0円だった我が家でも、契約後に総額が増えた経験は残っています。
我が家1棟の記録という限界
ここから先は数字の注記なので、急ぐ方は次の見出しまで飛ばして構いません。
- 1棟の記録です。アイ工務店で建てた延床50坪の家1棟について書いています。同じ会社で建てても、現場と担当者が違えば結果は変わります
- 築4年は短い期間です。屋根・外壁の塗り替えや給湯器の交換は、一般にもっと先に来ます。0円という数字は、時期が来ていないだけとも言えます
- 調査の対象がずれています。住宅市場動向調査が対象にしているのは、2024年4月〜2025年3月に住み替え・建て替えをした世帯です。築4年の世帯を調べたものではありません
- 不具合の調査ではありません。「満足していないもの」は感じ方を聞いた設問で、故障の件数を数えたものではありません
- 回答は735件です。令和7年度の注文住宅の有効回答は全国で735件、回収率は40.9%でした
報告書には標本誤差の式が載っています。±1.96√(P(1−P)/n) に当てはめると、36.1%という数字は±3.5ポイントほどの幅を持つ試算になります。幅を含めて読むのが正しい使い方です。


引き渡し前にできる3つのこと
入居後の出費を減らすためにできるのは、引き渡しより前の3つだと考えています。
- 塞がる前に現場を見る。断熱材と構造材は、壁が張られたら二度と見えません
- 内覧会で遠慮しない。指摘した数がそのまま、入居後に自分で払わずに済む金額になります
- 定期点検を必ず受ける。床のきしみのように、住んでいる本人が気づけない不具合があります
引き渡し直後にやっておくことは入居直後にやること9選にまとめました。
そして、国の調査で最多だった「価格」のほうは、建てたあとでは動かせません。
実際にいくら借りて、契約後にいくら増えたのかは別の記事に書いています。


よくある質問
- 入居4年で本当に何も壊れていないのですか
-
設備の故障はありません。建物では床のきしみが1箇所見つかりましたが、定期点検でその場で補修され、費用は請求されていません。
- 修理費0円は普通のことですか
-
分かりません。我が家1棟の記録なので、一般的かどうかは判断できません。築4年は屋根や外壁の塗り替え時期より前だという点も影響しています。
- 内覧会で200箇所も指摘して嫌がられませんでしたか
-
我が家の場合、指摘は一つずつ確認して対応してもらえました。引き渡し前は、施工者にとっても直しやすい時期です。
- 建てたあとの不満で最も多いのは何ですか
-
国土交通省の令和7年度 住宅市場動向調査によると、注文住宅を建てた世帯で最も多かったのは「価格(予定より高くなった)」の36.1%です(全国・複数回答・有効回答735件)。


まとめ
入居から4年、我が家が修理に払った金額は0円でした。
- 4年間で直したのは床のきしみが1箇所。定期点検で補修され、費用の請求はなし
- 設備の故障はなく、続けているのは24時間換気のフィルター掃除だけ
- 0円で済んだのは、建築中の3つの不具合と内覧会の200箇所を引き渡し前に処理したからだと考えている
- 国の調査で最多の不満は「価格(予定より高くなった)」の36.1%。設備や断熱性能ではない
- ただし築4年は短く、屋根・外壁の塗り替え時期はこれから
家が壊れるかどうかは、住み始めてから決まるものではないと感じています。
見えなくなる前に見ておくこと。それが4年ぶんの答えでした。
出典一覧
- 国土交通省「令和7年度 住宅市場動向調査報告書」問6 建築した住宅で満足していないもの(注文住宅・全国・複数回答・有効回答735件)/報告書PDF
- 同報告書 1.2 調査の対象/1.6 回収状況(調査対象は2024年4月〜2025年3月に住み替え・建て替え・リフォームを行った世帯、調査期間は令和7年9月1日〜12月9日)
- 取得日:2026年8月8日


