グラフテクトというキッチンメーカーをご存じでしょうか。
私は家づくりを始めるまで知らなかったのですが、知ればしるほど質が高くおしゃれでコスパがよいメーカーということが判明しました。
今回は、ショールームを見てきたときの感想を振り返っていきます。
- 人気カラーのメルクリオ vs. ベトングレーを写真で比較
- キッチンをグラフテクトに決めた理由
- 2つのデメリット(個人的な感想)
グラフテクトってどんなメーカー?
グラフテクトなんて聞いたことないよ~
という方も多いのではないでしょうか。
かくいう私もアイ工務店と契約するまで知りませんでした
グラフテクトは「キッチンハウス」のサブブランドです。
恥ずかしながら、私はキッチンハウスすら知らなかったのですが、皇族や芸能人御用達の高級キッチンメーカーとして有名みたいですね。
キッチンハウスはカスタムオーダー製のキッチンで、無限大の選択肢の中から、好きなキッチンを作ってもらうことができます。
しかし、高級品なので、とてもじゃないけど庶民は手を出せません。
一方、グラフテクトはキッチンハウスと同じ素材を使いつつ、サイズやオプションを限定する代わりに価格を抑えています。
そのため、高級素材を使っているにも関わらず、他のキッチンメーカーと同程度かむしろ安いくらいの価格を実現しています。
アイ工務店の標準仕様のキッチンは、LIXIL・TOTO・タカラスタンダード・グラフテクトなので、このうちの1つになります。
キッチンのレイアウトによらず均一価格
グラフテクトには他社にはない特徴があります。
その1つが、アイランドやペニンシュラなど、どんなキッチンレイアウトでも価格が125万円(バックセットの収納も含む)で同じことです。
グラフテクトのカタログからの抜粋になりますが、11種類ものレイアウトから選ぶことができます。
通常ですと、オプション料金がかかるようなレイアウトでも同じ価格なのは嬉しいですね。
さらに、キッチンの大きさ(横幅)が2450mmでも2750mmでも同じ金額。
他社では通常、キッチン幅を大きくすると追加料金をとるのですが、グラフテクトは均一価格なので大きなキッチンを買いたい方にはコスパが良くておすすめです。
私は幅2700mm以上のアイランドキッチン一択で考えていました。他社ではかなり高くて悩んでいましたが、グラフテクトはお手頃価格と気が付き、興味津々になりました。
カラーはメルクリオとべトングレーで悩む
グラフテクトのキッチンカラーバリエーションは11種類あります
どの色も素敵ですが、カタログを見た感じ、私たち夫婦はメルクリオとべトングレーがお気に入りでした。
カタログ写真だと実物と色が違ったりして怖いので、仕事で近くに行ったついでに、奥さんとグラフテクトのショールームを見学しに行くことに。
せっかくショールームに行くので、他の目的も整理して次の3点に着目することにしました。
- メルクリオかべトングレーを決める
- 使い勝手が良いかチェック
- バックセットの高さを決める
ショールーム見学へ出発
いざ、グラフテクトのショールームへ!
グラフテクトのショールームは全国に15箇所あります。
今回は、新宿ショールームに行ってきました。
- キッチン
- バックセット(背面収納)
- ダイニングテーブル
の順番で見ていきましょう。
グラフテクトのキッチン
キッチンで気になるポイントは次の3つ。
- 外観(カラー)
- 引き出しの使い勝手
- ボッシュの食洗機
まずは、部屋の印象を大きく左右するカラーから見ていきます。
メルクリオとベトングレーを見に行く
早速、お目当てのメルクリオとベトングレーのキッチンを探してキョロキョロ。
両方とも人気カラーなのか、期待通りショールームに展示がありました。
メルクリオ
デュエアイランド式のレイアウト
ベトングレー
ペニンシュラ式
(バックセットのカラーはノッティブラウン)
色の比較のために角度を変えてもう一枚ずつ。
メルクリオ
ベトングレー
どちらも無機質なカラーですが、メルクリオは赤黒い色、ベトングレーは灰色でコンクリートに近い色のように感じました。
どちらも素敵で捨てがたいのですが、ホテルライクなLDKにしたかったのもあり、メルクリオのスタイリッシュな格好良さに惹かれ、メルクリオに決定。
けっこう暗い色なので圧迫感が出ないか少し心配になりましたが、我が家のLDKは30帖と広めに作るので、なんとかなるだろうと判断しました。
せっかくなので、メルクリオの他の写真も載せておきます。
第一印象は、メルクリオ、やっぱりかっこいい!でした。写真でみた色の印象とそこまで大きく変わらなかったので、無理に見に行く必要もないかも。
引き出し(収納)
色はよく分かったので、続いて実用上最も大事な引き出しのチェックです。
設置するキッチンのレイアウトや幅にもよりますが、使い勝手がよさそうな引き出しでした。
使いやすいように、様々な心配りがあります。
キッチンハウスとは違って収納を細かく指定することはできませんが、とても洗練された配置になっているので、特殊な事情がない場合は、これで十分だと感じました。
ちなみに、キッチン下のダイニング収納は15万円(税抜き)で設置可能です。
最初は高いと感じましたが、実は他社と比較すると良心的な価格なので、設置することにしました。
ボッシュの食洗機
我が家は、ボッシュ製の食洗機は大容量&使いやすい&洗浄力が高いという噂を聞き、絶対に導入したいと考えていました。
日本ではミーレが有名ですが、世界的にはボッシュのほうがシェアが上です。
ショールームで実際に見て、価格以上のメリットあると実感したので、ご紹介していきます。
グラフテクトの標準仕様はリンナイの食洗機です。
オプションでパナソニックやボッシュの食洗機を選ぶことができます。
ボッシュの食洗機は、余熱乾燥方式17万円(税抜)、ゼオライト乾燥方式23万円(税抜)となります。
また別の記事にしますが、この価格は、LIXIL、TOTO、タカラスタンダードと比べて圧倒的に安い。
LIXILとかは配管費用を含めて50万円以上(アイ工務店見積り価格)するので、半額以下です。
グラフテクトのキッチンにするなら、ボッシュにしないと損なのではないかと思うほど安い価格設定です。
容量は日本製と比べて2倍以上と圧倒的。
日本製とは違い、フルオープンなので、入れたり出したりがしやすい。
見学した結果、我が家はボッシュのゼオライト乾燥方式のものを買うことに決めました。
実際に使ってみたら感想をまとめますね。
ただし、今はボッシュから食洗機が届きにくい状況ので、設置は後日となるみたいです。
それでも、キッチンの納入日から1カ月経つごとにお詫び料金として1.1万円の値引きをしてくれるという、親切設計なので安心です。
キッチンの感想まとめ
- メルクリオがかっこいい
- 引き出し配置が良く考えられていて使い勝手がよさそう
- 食洗機はボッシュが良い(他社よりも安く設置できる)
初めは興味が全くなかったグラフテクト。コスパ良くかっこいいキッチンを設置したいなら、グラフテクト一択かなと思うようになりました。
バックセット
グラフテクトはキッチンとバックセット収納がセットで売られています。バックセットはグラス・箸・お皿などをしまうスペースになりますね。
カラーはキッチンと揃えるか、バックセットの色を変えたツートンカラーにすることも可能です。
バックセットのラインナップ
バックセットは4つのタイプから選び、横幅と奥行を決めます。
今回のショールームでは、メルクリオはフルセパレートタイプ、ベトングレーはフルトール(ノッティブラウンカラー)が設定されていました。
我が家は、炊飯器・オーブンやコーヒーメーカ等をカウンターの上に置きたいので、フルセパレートタイプを選択しました。
バックセットの引き出しをチェック
バックセットには仕切りや底に敷くマットをオプションで購入できます。
仕切りは1個5千円、マットは一式で3万円です。
マットを敷くと食器が滑りにくくなるので、食器同士がぶつかるリスクを軽減できます。
マットは価格を抑えるために市販のものでも代用できますが、このサイズにピッタリ切って使うのはちょっと面倒かも。
ウォールキャビネットの高さを決める
ウォールキャビネットは好きな高さに設置できるので、入念にシミュレーションしてきました。
低すぎず高すぎずな位置を念入りに確認。
しっかりとメモして、アイ工務店のインテリアコーディネーターさんにお伝えしました。
ダイニングテーブル
グラフテクトでは、ダイニングテーブルやテレビボードなどもキッチンと揃えたカラーのものを販売しています。
LDKの雰囲気を統一したい方は、ここのメーカーしかないと言っても過言ではありません。
といっても、私はキッチンセットとダイニングテーブル以外はコスパが良くないと思ったので、ダイニングテーブルだけ購入することにしました。
メルクリオのキッチンとダイニングテーブルのセットになっている写真がこちら
もうちょっと近いところからの写真も
キッチンとダイニングテーブルの色が統一されていると、洗練された空間になりますね。
他のメーカーでキッチンを買うと、ダイニングテーブルは他で買ってこないといけないので、色を合わせるのは難しいです。
その点、グラフテクトではキッチンと同じ素材でダイニングテーブルを作っているので、美術センス皆無の私でもホテルライクなLDKを実現することができます。
センスの高い人はいいのですが、私のように自信のない方はグラフテクトでキッチンとダイニングテーブルの色を合わせることをおすすめします。
皆さんも、確認してみるとよいかもです。
グラフテクトはこんなあなたにおすすめ
私自身が実際に見て気に入ってしまい、契約したグラフテクト。
これから記事をまとめますが、LIXIL・TOTO・タカラスタンダードのショールームにも何度も足を運び、徹底的に比較してきました。
この経験から個人的におすすめできる人を想像してみると、このような感じです。
- 上質な素材を使ったキッチンにしたい
- 価格を抑えつつ幅広の大きいキッチンにしたい
- 余計な費用は掛けたくないけど、アイランドとかのおしゃれなレイアウトにしたい
- キッチンとバックセットと家具の色をそろえておしゃれな空間にしたい
- 海外製(ボッシュ)の食洗機を安く導入したい
グラフテクトへの興味がわいてきた方もいるのではないでしょうか。
私はグラフテクトの回し者でも無いですし、一銭ももらっていませんが、皆さんに知って欲しくて少し熱が入ってしまっています。
グラフテクトに改善して欲しいところ
グラフテクトを気に入って我が家への導入を決めた私ではありますが、満点という訳ではありませんでした。
改善して欲しい点は次の2点。
- シンクの素材がステンレスしかない
- ガラススクリーンが背の低い物しかない
これさえオプションでいいから用意してくれれば、完璧なのに!!
と思ってしまいます。
どういうことか、まずはシンクの素材から説明していきます。
シンクの素材がステンレスしかない
グラフテクトのシンクの素材はステンレスしかありません。
新品のときはピカピカでかっこいいのですが、めっちゃ傷つくんですよ。
なぜ傷つくかというと、お皿と茶碗は陶器、つまりセラミックスですよね。
一方、ステンレスは金属です。
この二つのモース硬度を比べると、セラミックスのほうが圧倒的に高い。
そのため、ステンレスにお皿をぶつけると、ステンレスが負けて傷つきます。
ということで、ステンレスシンクは使い込むと傷だらけになっていきます。
一方、LIXIL・TOTO・タカラスタンダードなどのメーカーはシンクに人造大理石やセラミックス素材を使っているので、傷つきにくいです。
グラフテクトでも別のシンク素材を用意してくれたらさらに良いのに。。。
まぁ、傷ついてもそれはそれで風合いとも言えますし、気になるなら磨けばいい話なので、致命的なデメリットではないと思います。
ガラススクリーンが背の低い物しかない
グラフテクトは背の低いガラススクリーンしかオプションにありません。
他社はどこもあるのに何故!?と、ちょっとだけ悲しい気持ちに。
油をつかった料理をすると、当然ですが跳ねます。
油がダイニング側にいかないようにするためのスクリーンなのに、背が低いとこの役割を果たすことができません。
まぁ、ダイニング側をこまめに清掃すれば良い話なのかもしれませんが、ズボラな私ができる気がしない。
実際にキッチンを使ってからになりますが、ガラススクリーンは自分で後付けするかもしれません。
まとめ
グラフテクトは他社にはない魅力がたっぷりの素晴らしいメーカー。
価格を抑えつつも、質が高く、アイランドなどの対面キッチンを購入したい方には最適なキッチンメーカーだと思います。
価格が安い分、選択肢は多くはないので、あなた自身が満足できるかどうかは良く考えないといけないと思います。
その際は、今回の記事の内容を参考にしていただけますと幸いです。