ダクトレールは自分で買って自分で付けました。ハウスメーカーに頼んだのは、天井の配線器具だけです。箱を開けてから完成まで77分でした。
この記事は約9分で読めます。
照明を施主支給したいけれど、自分で付けられるのか。資格は要らないのか。ハウスメーカーには何を頼めばいいのか。
我が家はダイニングの照明を施主支給にしました。分かれ目は「天井の中に触るかどうか」です。触る作業はアイ工務店に頼み、触らない作業だけを自分でやりました。

手書き1枚で頼んだ配線器具1つ
打ち合わせで渡したのは、ノートに書いた図1枚でした。
そこに赤ペンで、こう書いています。
ライティングダクトレールを自分で買って自分でつけます
工事はライティングダクトレールを付けられる配線器具を1つ取り付けてください
頼んだのは、この2行だけです。あとは位置を数字で書きました。
| 指定した項目 | 寸法 |
|---|---|
| ダイニングテーブル | 幅1,800×奥行900mm |
| レールの長さ | 1,000mm(中心から左右へ500mmずつ) |
| テーブルの端からレール端まで | 400mm |
| 壁からテーブルまで | 450mm |
| キッチンからレール中心まで | 1,350mm |
照明の位置は、あとから動かせません。テーブルの寸法を先に決めて、そこから逆算すると数字が固まります。

資格が要る作業と要らない作業
天井の中に触る作業には、電気工事士の資格が要ります。
電気工事士法の第2条は、一般用電気工作物などを設置したり変更したりする工事を「電気工事」と定めています。ただし政令で定める軽微な工事は除かれます。
問題は、どこまでが軽微なのかです。経済産業省の資料に、はっきり書かれていました。
「ローゼット」とは、コード吊り灯等に使用され、電線とコードを接続する器具です。本条では、ランプ側のキャップを示し、天井側に取り付けるボディは除きます。
(同じ資料の図では、天井側のボディに「資格必要」と注記されています)
つまり天井側の配線器具そのものを取り付ける作業は、資格が要る側です。ここをアイ工務店に頼みました。
| 作業 | 我が家でやった人 |
|---|---|
| 天井裏の配線 | アイ工務店 |
| 天井に配線器具を取り付ける | アイ工務店 |
| 配線器具に金具を留める | 私 |
| レールを差してねじで固定する | 私 |
| レールに照明を差し込む | 私 |
買ったレールの箱には、天井側に取り付ける引掛シーリングボディも付属していました。アイ工務店が配線器具まで施工済みだったので、我が家では使っていません。付属しているからといって、自分で天井に取り付けてよいという意味にはなりません。

開封から完成まで77分の記録
作業そのものは、思ったより短く終わりました。
箱を開けてから完成まで、休憩をいれても写真の撮影時刻で数えて77分です。
使ったのはオーデリックの簡易取付ライティングダクトレール、L1000タイプのオフホワイトです。
取扱説明書に書かれている仕様は次のとおりです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 電圧・容量 | AC100V/6Aまで |
| 本体重量 | 1.7kg |
| 取り付けられる照明の総重量 | 6kgまで(取付位置により異なる) |
| 使用条件 | 屋内用・天井面取付専用・使用周囲温度5〜35℃ |
| 付属品 | 角形引掛シーリングボディ、木ねじ2本、取付金具A、ローレットねじ2本 |
照明の総重量6kgという上限は、先に確かめておく数字です。ペンダントライトを何灯ぶら下げるかで変わります。

組み立てで迷ったのは、金具の向きだけでした。取付金具には▽印と切り起こしがあり、この2つを合わせる決まりになっています。金具に説明のシールが貼ってあるので、その場で分かりました。

新築の天井にネジを打つ勇気
いちばん手が止まったのは、ここでした。
レールは配線器具に差すだけでは固定されません。取扱説明書のとおり、木ねじで天井に留めます。真新しい壁紙に、手動のドライバーで穴を開けることになります。
ロコズ後戻りできないので、少し勇気がいりました。
結果は、何事もありませんでした。レールを付けてしまえば、ねじ穴は本体に隠れて見えません。3年たったいまも、跡は出ていません。
取扱説明書には「木ねじは必ず補強材のある場所に取り付けてください」と書かれています。天井のどこに下地があるかは、間取りの打ち合わせのうちに確認しておくと安心です。
縦と横を入れ替えた3年の記録
このレールは、あとから向きを入れ替えられます。
我が家の写真を撮影日時で並べると、こうなります。
| 撮影日 | レールの向き |
|---|---|
| 2023年1月7日 | 縦(取り付けた日) |
| 2023年12月9日 | 横 |
| 2026年8月27日 | 縦 |
同じ照明でも、向きが変わると見え方が変わります。照明に合わせてテーブルの向きも変えるので、部屋の雰囲気もおおきく変わります。


ぶら下げたのはオーデリックのペンダントライトを3灯です。黒い金属のシェードで、レールと同じメーカーにそろえました。
レールと照明3灯を合わせて、かかったのは5万円くらいでした。契約後の減額調整で照明を削った我が家にとって、ここは自分で取り戻した部分になります。


埋込ローゼットを考えなくてよい理由
手書きの図には、迷いがそのまま残っています。
「引掛シーリング? 埋込ローゼット?」と赤で書き添えていました。どちらを指定すればいいのか分からなかったからです。
答えはインテリアコーディネーターからもらいました。戸建てで埋込ローゼットが使われることは普通ないので、考えなくてよいという説明でした。
迷ったら、器具の名前を指定しようとしないことです。「ライティングダクトレールを付けられる配線器具」と書けば、選ぶのは施工する側になります。
我が家1軒の記録という限界
ここに書いた数字は、我が家1軒のものです。
急ぐ方は次の見出しまで飛ばしてください。以下は、確認できていないことの一覧です。
- 費用の5万円は概算です。2022年から2023年にかけて購入したもので、いまの価格とは違います
- 回転する角度は書いていません。手元の取扱説明書に角度の記載が見当たらず、メーカー公式サイトも読み取れませんでした。書いたのは、写真で確かめられる「縦と横が入れ替わっている」という事実だけです
- 打ち合わせの時点では、別の型番を検討していました。手書きの図に書いた品番と、実際に買ったものは違います
- 資格の要否は、作業の中身と現場の状況で変わります。迷ったら電気工事店か、建てた会社に確認してください。ここに書いたのは我が家がやった範囲の話です
- 77分は写真の撮影時刻から数えたもので、途中の休憩を含みます
よくある質問
- ダクトレールの取り付けに資格は要りますか
-
天井側の配線器具を取り付ける作業は資格が要る側です。経済産業省の資料は、ローゼットについて「ランプ側のキャップを示し、天井側に取り付けるボディは除きます」と書き、図では天井側のボディに「資格必要」と注記しています。我が家は配線器具までをアイ工務店に施工してもらい、その先だけを自分でやりました。
- ハウスメーカーには何と頼めばいいですか
-
我が家は手書きの図に「ライティングダクトレールを付けられる配線器具を1つ取り付けてください」と書いて渡しました。器具の名前を自分で指定せず、条件だけを伝える形です。あわせて、テーブルの寸法とレール中心の位置をミリ単位で書きました。
- 取り付けにどれくらい時間がかかりますか
-
我が家は箱を開けてから完成まで77分でした。2023年1月7日の10時13分から11時30分までで、写真の撮影時刻から数えています。組み立てで迷ったのは、取付金具の▽印と切り起こしを合わせるところだけでした。
- 照明は何灯まで付けられますか
-
灯数ではなく重さで決まります。我が家の取扱説明書には、取り付けられる照明の総重量は6kgまで(取付位置により異なる)と書かれています。我が家はペンダントライトを3灯ぶら下げています。買う前に、照明1台の重さを確かめてください。
まとめ
ダクトレールの施主支給は、頼む範囲さえ間違えなければ短時間で終わりました。
- 天井側の配線器具の取り付けは資格が要る側なので、ハウスメーカーに頼む
- 頼むときは器具名を指定せず「ダクトレールを付けられる配線器具を1つ」と条件で伝える
- 位置はテーブルの寸法から逆算してミリで書く
- 買う前に、付ける照明の総重量が上限内かを確かめる
- 我が家はレールと照明3灯で5万円くらい、作業は77分だった
真新しい天井にねじを打つのは勇気が要りますが、レールを付けてしまえば穴は見えません。照明を自分で選びたい方には、割に合う手間だと思います。


出典一覧
- 経済産業省「電気工事士等資格が不要な『軽微な工事』とは」
- 経済産業省「電気工事士法の逐条解説」令和6年7月版
- 電気工事士法 第2条(昭和35年法律第139号)
- 電気工事士法施行令 第1条(昭和35年政令第260号)
- オーデリック 簡易取付ライティングダクトレール 取扱説明書(我が家に付属していたもの)
- 取得日:ウェブの資料はいずれも2026年8月28日
