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    ダクトレールを施主支給で5万円|新築の天井にネジを打つまで77分

    照明の施主支給はどこまで自分でできる? 作業時間77分。レールと照明3灯で5万円くらいの記録

    ダクトレールは自分で買って自分で付けました。ハウスメーカーに頼んだのは、天井の配線器具だけです。箱を開けてから完成まで77分でした。
    この記事は約9分で読めます。

    照明を施主支給したいけれど、自分で付けられるのか。資格は要らないのか。ハウスメーカーには何を頼めばいいのか。

    我が家はダイニングの照明を施主支給にしました。分かれ目は「天井の中に触るかどうか」です。触る作業はアイ工務店に頼み、触らない作業だけを自分でやりました。

    縦向きに取り付けたライティングダクトレール。白いレールにペンダントライト3灯が等間隔で吊られ、中央に天井の配線器具が見える
    目次

    手書き1枚で頼んだ配線器具1つ

    打ち合わせで渡したのは、ノートに書いた図1枚でした。

    そこに赤ペンで、こう書いています。

    ライティングダクトレールを自分で買って自分でつけます

    工事はライティングダクトレールを付けられる配線器具を1つ取り付けてください

    頼んだのは、この2行だけです。あとは位置を数字で書きました。

    指定した項目寸法
    ダイニングテーブル幅1,800×奥行900mm
    レールの長さ1,000mm(中心から左右へ500mmずつ)
    テーブルの端からレール端まで400mm
    壁からテーブルまで450mm
    キッチンからレール中心まで1,350mm
    我が家1軒の指定値。2022年2月にアイ工務店へ渡した手書き図より

    照明の位置は、あとから動かせません。テーブルの寸法を先に決めて、そこから逆算すると数字が固まります。

    アイ工務店へ渡した手書きの指示図。ダイニングテーブル幅1800×奥行900mm、レール長1000mm、中心から左右500mm、テーブル端から400mm、壁から450mm、キッチンから1350mmの寸法と、配線器具を1つ取り付ける依頼が赤ペンで書かれている

    資格が要る作業と要らない作業

    天井の中に触る作業には、電気工事士の資格が要ります。

    電気工事士法の第2条は、一般用電気工作物などを設置したり変更したりする工事を「電気工事」と定めています。ただし政令で定める軽微な工事は除かれます。

    問題は、どこまでが軽微なのかです。経済産業省の資料に、はっきり書かれていました。

    「ローゼット」とは、コード吊り灯等に使用され、電線とコードを接続する器具です。本条では、ランプ側のキャップを示し、天井側に取り付けるボディは除きます。

    (同じ資料の図では、天井側のボディに「資格必要」と注記されています)

    つまり天井側の配線器具そのものを取り付ける作業は、資格が要る側です。ここをアイ工務店に頼みました。

    作業我が家でやった人
    天井裏の配線アイ工務店
    天井に配線器具を取り付けるアイ工務店
    配線器具に金具を留める
    レールを差してねじで固定する
    レールに照明を差し込む
    我が家1軒の分担。資格の要否は経済産業省「電気工事士等資格が不要な『軽微な工事』とは」および電気工事士法施行令 第1条による(2026年8月28日取得)

    買ったレールの箱には、天井側に取り付ける引掛シーリングボディも付属していました。アイ工務店が配線器具まで施工済みだったので、我が家では使っていません。付属しているからといって、自分で天井に取り付けてよいという意味にはなりません。

    家づくりの7段階のうち、この記事が間取り・仕様の段階を扱っていることを示す帯状の図解

    開封から完成まで77分の記録

    作業そのものは、思ったより短く終わりました。

    箱を開けてから完成まで、休憩をいれても写真の撮影時刻で数えて77分です。

    使ったのはオーデリックの簡易取付ライティングダクトレール、L1000タイプのオフホワイトです。

    取扱説明書に書かれている仕様は次のとおりです。

    項目仕様
    電圧・容量AC100V/6Aまで
    本体重量1.7kg
    取り付けられる照明の総重量6kgまで(取付位置により異なる)
    使用条件屋内用・天井面取付専用・使用周囲温度5〜35℃
    付属品角形引掛シーリングボディ、木ねじ2本、取付金具A、ローレットねじ2本
    出典:オーデリック 簡易取付ライティングダクトレール 取扱説明書(我が家に付属していたもの)

    照明の総重量6kgという上限は、先に確かめておく数字です。ペンダントライトを何灯ぶら下げるかで変わります。

    開封したライティングダクトレールの部品一式。白いレール本体、円形のフレンジ、取付金具のリング、角形引掛シーリングボディ、木ねじ2本が机の上に並んでいる

    組み立てで迷ったのは、金具の向きだけでした。取付金具には▽印と切り起こしがあり、この2つを合わせる決まりになっています。金具に説明のシールが貼ってあるので、その場で分かりました。

    取付金具の拡大写真。金具に貼られたシールに「切り起こしと▽印を合わせる」と書かれており、ねじが4本立っている

    ここまでの要点:天井に触る工事はハウスメーカーに頼み、レールを付ける作業だけを自分でやりました。

    新築の天井にネジを打つ勇気

    いちばん手が止まったのは、ここでした。

    レールは配線器具に差すだけでは固定されません。取扱説明書のとおり、木ねじで天井に留めます。真新しい壁紙に、手動のドライバーで穴を開けることになります。

    ロコズ

    後戻りできないので、少し勇気がいりました。

    結果は、何事もありませんでした。レールを付けてしまえば、ねじ穴は本体に隠れて見えません。3年たったいまも、跡は出ていません。

    取扱説明書には「木ねじは必ず補強材のある場所に取り付けてください」と書かれています。天井のどこに下地があるかは、間取りの打ち合わせのうちに確認しておくと安心です。

    縦と横を入れ替えた3年の記録

    このレールは、あとから向きを入れ替えられます。

    我が家の写真を撮影日時で並べると、こうなります。

    撮影日レールの向き
    2023年1月7日縦(取り付けた日)
    2023年12月9日
    2026年8月27日
    我が家1軒の記録。写真の撮影日時より

    同じ照明でも、向きが変わると見え方が変わります。照明に合わせてテーブルの向きも変えるので、部屋の雰囲気もおおきく変わります。

    横向きに取り付け直したライティングダクトレール。ダイニングテーブルの上にペンダントライト3灯が並び、テーブルの長辺に沿って光が落ちている

    ぶら下げたのはオーデリックのペンダントライトを3灯です。黒い金属のシェードで、レールと同じメーカーにそろえました。

    レールと照明3灯を合わせて、かかったのは5万円くらいでした。契約後の減額調整で照明を削った我が家にとって、ここは自分で取り戻した部分になります。

    ここまでの要点:向きは入れ替えられます。照明の総重量が上限内かどうかだけ、先に確かめてください。

    埋込ローゼットを考えなくてよい理由

    手書きの図には、迷いがそのまま残っています。

    「引掛シーリング? 埋込ローゼット?」と赤で書き添えていました。どちらを指定すればいいのか分からなかったからです。

    答えはインテリアコーディネーターからもらいました。戸建てで埋込ローゼットが使われることは普通ないので、考えなくてよいという説明でした。

    迷ったら、器具の名前を指定しようとしないことです。「ライティングダクトレールを付けられる配線器具」と書けば、選ぶのは施工する側になります。

    我が家1軒の記録という限界

    ここに書いた数字は、我が家1軒のものです。

    急ぐ方は次の見出しまで飛ばしてください。以下は、確認できていないことの一覧です。

    • 費用の5万円は概算です。2022年から2023年にかけて購入したもので、いまの価格とは違います
    • 回転する角度は書いていません。手元の取扱説明書に角度の記載が見当たらず、メーカー公式サイトも読み取れませんでした。書いたのは、写真で確かめられる「縦と横が入れ替わっている」という事実だけです
    • 打ち合わせの時点では、別の型番を検討していました。手書きの図に書いた品番と、実際に買ったものは違います
    • 資格の要否は、作業の中身と現場の状況で変わります。迷ったら電気工事店か、建てた会社に確認してください。ここに書いたのは我が家がやった範囲の話です
    • 77分は写真の撮影時刻から数えたもので、途中の休憩を含みます

    よくある質問

    ダクトレールの取り付けに資格は要りますか

    天井側の配線器具を取り付ける作業は資格が要る側です。経済産業省の資料は、ローゼットについて「ランプ側のキャップを示し、天井側に取り付けるボディは除きます」と書き、図では天井側のボディに「資格必要」と注記しています。我が家は配線器具までをアイ工務店に施工してもらい、その先だけを自分でやりました。

    ハウスメーカーには何と頼めばいいですか

    我が家は手書きの図に「ライティングダクトレールを付けられる配線器具を1つ取り付けてください」と書いて渡しました。器具の名前を自分で指定せず、条件だけを伝える形です。あわせて、テーブルの寸法とレール中心の位置をミリ単位で書きました。

    取り付けにどれくらい時間がかかりますか

    我が家は箱を開けてから完成まで77分でした。2023年1月7日の10時13分から11時30分までで、写真の撮影時刻から数えています。組み立てで迷ったのは、取付金具の▽印と切り起こしを合わせるところだけでした。

    照明は何灯まで付けられますか

    灯数ではなく重さで決まります。我が家の取扱説明書には、取り付けられる照明の総重量は6kgまで(取付位置により異なる)と書かれています。我が家はペンダントライトを3灯ぶら下げています。買う前に、照明1台の重さを確かめてください。

    まとめ

    ダクトレールの施主支給は、頼む範囲さえ間違えなければ短時間で終わりました。

    • 天井側の配線器具の取り付けは資格が要る側なので、ハウスメーカーに頼む
    • 頼むときは器具名を指定せず「ダクトレールを付けられる配線器具を1つ」と条件で伝える
    • 位置はテーブルの寸法から逆算してミリで書く
    • 買う前に、付ける照明の総重量が上限内かを確かめる
    • 我が家はレールと照明3灯で5万円くらい、作業は77分だった

    真新しい天井にねじを打つのは勇気が要りますが、レールを付けてしまえば穴は見えません。照明を自分で選びたい方には、割に合う手間だと思います。

    出典一覧

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