高気密の家に住んで3年、電気代の合計は475,389円でした。
ガス代は別にかかっているので、これは電気だけの記録です。
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高気密高断熱の家は光熱費が安くなる、とよく言われます。
ただ、実際の請求額を月単位で並べたページは、あまり見かけません。
我が家は第三者機関の測定でC値0.47 = 家全体の隙間を合計するとはがき半分ほど、という結果が出た家です。
延床面積は164㎡で、リビングだけで30帖あります。
その家の検針票を、36か月ぶんそのまま公開します。
- 3年ぶんの電気代の合計と月平均
- いちばん高かった月と安かった月
- 国の統計に出ている平均との違い
- 金額に混ざっている値引きと料金プランの変更
- この記録で言えないこと
【結論】3年の電気代は475,389円
36か月ぶんの請求額を足すと475,389円になりました。
1か月あたりに直すと13,205円です。
| 項目 | 3年の合計 | 1か月あたり |
|---|---|---|
| 請求額(税込) | 475,389円 | 13,205円 |
| 使用量 | 14,731kWh | 409kWh |

ロコズ安いのか高いのかは、このあと国の統計と並べて確かめます。
検針票36か月ぶんという数え方
集計したのは、検針票36か月ぶんです。
検針日は毎月15日前後にあたります。
使用日数は月によって28日から35日のあいだで動きます。
つまり「1月の電気代」は、おおむね前月中旬から当月中旬までの使用分です。
渡された明細は項目名が読めない状態だったため、金額の意味を計算で確かめました。
集計期間と検算の内容です。対象は2023年8月から2026年7月までの検針分。「請求額 = 基本料金 + 電力量料金 + 再エネ発電促進賦課金 − 値引き額(円未満切り捨て)」と「消費税 = 請求額 ÷ 1.1 × 0.1(切り捨て)」の2つが、36か月すべてで一致しました。時間帯別の使用量の合計も、月の合計使用量と一致しています。
なお、集計した36か月には入居直後の期間が入っていません。
家が完成したのは2022年でした。
住み始めて1年ほど経ったところからの記録になります。
年ごとの合計は15〜16万円台で横ばい
1年ぶんの合計は、3年ともほとんど変わりませんでした。


| 期間 | 請求額の合計 | 使用量 |
|---|---|---|
| 2023年8月〜2024年7月 | 154,963円 | 5,043kWh |
| 2024年8月〜2025年7月 | 164,004円 | 4,730kWh |
| 2025年8月〜2026年7月 | 156,422円 | 4,958kWh |
いちばん高い年といちばん安い年の差は9,041円でした。
1年の合計に対して6%足らずなので、体感としては「毎年同じくらい」です。
私の考察です。住んでいる人数も生活も3年間変わっていないので、使い方が安定していれば請求額も安定する、という当たり前のことが出ているのだと思います。家の性能そのものを示す数字ではありません。
最高20,787円と最低8,724円の2.4倍差
月ごとに見ると、年間の合計よりずっと大きく動きます。
いちばん高かった月は20,787円でした。
2024年1月の検針分です。
いちばん安かった月は8,724円です。
2023年11月の検針分でした。
差はおよそ2.4倍になります。
試算:20,787円 ÷ 8,724円 = 2.38倍。どちらも税込の請求額で、値引きが入る前の月どうしの比較です。
高断熱でも、冬の暖房が電気代を押し上げること自体はなくなりませんでした。
二人世帯の平均との月1,730円差
国の統計に出ている二人世帯の平均より、我が家のほうが高い結果でした。
総務省統計局の家計調査によると、二人世帯の電気代は1か月あたり12,144円です。
同じ期間で我が家をそろえると13,874円になりました。
| 項目 | 我が家 | 家計調査の二人世帯 |
|---|---|---|
| 電気代(1か月あたり) | 13,874円 | 12,144円 |
| 期間 | 2025年1〜12月の検針分 | 2025年の年平均 |
| 対象 | 戸建・延床164㎡・大人2人 | 全国3,739世帯・持家率88.3% |
条件がそろっていない点に注意してください。家計調査の二人世帯には集合住宅も含まれ、延床面積も暖房の種類もばらばらです。地域も全国です。この2つを直接比較して、差や倍率を語ることはできません。「高気密でも安くならない」とも「家が広いから高い」とも、2つの金額を並べただけでは言えません。
言えるのは、我が家の実額が平均より1,730円高かったという事実だけです。
ただ、高くなる心当たりはあります。
気密や断熱の測定結果そのものはC値0.47の気密測定の結果報告にまとめています。
平均より高くなる3つの心当たり
我が家には、電気を多く使う条件がそろっています。
- 家が広い。延床面積は164㎡あり、リビングだけで30帖です
- 暑い・寒いを我慢しない。電気代のために冷暖房を切り詰めてはいません
- 調理はIH。よく料理をするので、そのぶんも電気代に乗ります
広い家を、我慢せずに冷暖房しているということです。
試算:164㎡ ÷ 3.30578 = 約49.6坪(1坪=3.30578㎡で換算)。家計調査の二人世帯には集合住宅も含まれるため、平均的な二人世帯より広いと考えられます。ただし家計調査に延床面積の欄はないので、どれだけ広いかは確かめられません。
私の考察です。高気密高断熱は「同じ快適さを保つのに使うエネルギーが少なくて済む」性能だと理解しています。我が家はその性能を、電気代を下げる方向ではなく、我慢しない方向に使ったのだと思います。
3つのうちどれがいくら効いているかは、切り分けていません。
1kWhの単価は30.7円から34.7円へ
請求額を使用量で割ると、1kWhあたりの単価が出ます。
1年目は30.7円でした。
2年目は34.7円まで上がっています。
直近の1年は31.5円まで戻っています。
試算:1年ぶんの請求額の合計 ÷ 同じ期間の使用量の合計。1年目は2023年8月〜2024年7月、2年目は2024年8月〜2025年7月、直近は2025年8月〜2026年7月の検針分を指します。
使用量はほとんど変わっていないので、請求額の上下は単価の動きで説明がつきます。
私の考察です。この単価には基本料金と再エネ発電促進賦課金も含めているので、電力量料金だけの単価より高く出ます。家どうしを比べる数字ではなく、我が家の中で年をまたいで比べるための数字として見てください。
国の値引きが5か月で7,148円
直近の冬の請求には、値引きが入っていました。
入っていたのは5か月ぶんで、合計7,147.87円でした。
つまり3年の合計475,389円は、値引きが効いたあとの金額です。
値引きがなければ48万円台だった、という見方もできます。
試算:475,389円 + 7,148円 = 482,537円。値引きが入っていたのは2025年12月から2026年4月までの検針分です。請求額は円未満を切り捨てているため、足し戻した金額は数円ずれます。
値引きの名目は明細に書かれていませんでした。運営者本人は国の電気・ガス料金支援だと認識しています。ただし経済産業省が公表した値引き単価は、2026年1月使用分(2月検針分)と2月使用分(3月検針分)が4.5円/kWh、3月使用分(4月検針分)が1.5円/kWhで、我が家の明細の金額とは一致しません。対象期間の外である2025年12月の検針分にも値引きが入っています。自由料金の値引き幅は別に決まる旨が同じ資料に書かれていますが、内訳までは私には追えませんでした(要確認)。
途中で料金プランを変えた影響
2025年10月の検針分から、料金プランが変わっています。
従量電灯(60A)からスマートライフプラン(6kVA)への変更です。
基本料金は1,926.84円から1,838.44円になりました。
変更後は時間帯ごとに使用量が記録されるようになり、単価の決まり方も変わります。
そのため、変更をまたいだ年どうしの差には、使い方の差と料金体系の差の両方が入っています。
我が家が比べたのは同じ電力会社の中の2プランだけで、他社までは見ていません。
ガス代を含まない記録という限界
ここから先は注記なので、急ぐ方は次の見出しまで飛ばして構いません。
- ガス代が入っていません。我が家はガスも使っているので、光熱費の全体ではありません。家計調査では二人世帯のガス代が1か月あたり4,663円と出ています
- 入居直後の1年ほどが抜けています。家の完成は2022年で、記録は2023年8月の検針分から始まります
- 料金プランをまたいでいます。2025年10月に従量電灯からスマートライフプランへ変更しており、前後の比較には料金体系の差が混ざります
- 値引きが混ざっています。直近の冬に5か月で7,147.87円ぶん入っており、名目は確認できていません
- 我が家1件の記録です。戸建・延床164㎡・大人2人・特定の地域の話で、統計ではありません
- 家の性能だけの結果ではありません。広さも、冷暖房を我慢しないことも、調理がIHであることも金額に効いています
「高気密高断熱だから安かった」と書けたらきれいなのですが、比べる相手がいません。同じ土地に同じ家族で断熱性能だけ違う家を建てて住み比べることはできないためです。この記事は効果を示すものではなく、実額の記録です。


よくある質問
- 高気密高断熱だと電気代は安くなりますか
-
我が家の実額は3年で475,389円でしたが、同条件で断熱性能だけ違う家と比べたわけではないため、効果の有無は判断できません。記録として金額を出しています。
- なぜ平均より高いのですか
-
心当たりは3つあります。延床面積が164㎡ありリビングだけで30帖あること、暑さ寒さを我慢せず冷暖房していること、調理がIHでよく料理をすることです。どれがいくら効いているかは切り分けていません。
- 光熱費の全体はいくらですか
-
この記事は電気代だけの記録です。我が家はガスも使っているため、光熱費の全体はこれより多くなります。ガス代の明細は手元で整理できていません。
- 冬はどのくらい高くなりますか
-
いちばん高かった2024年1月が20,787円、いちばん安かった2023年11月が8,724円でした。3年とも同じように冬が高く、秋が安いという形になっています。
- 料金プランは変えたほうがよいですか
-
我が家は2025年10月に変更しましたが、変更の前後で使用量も季節も違うため、安くなったかどうかを切り分けられていません。おすすめできる根拠を持っていません。


まとめ
高気密の家の電気代は、3年で475,389円でした。
- 36か月の合計は475,389円、1か月あたり13,205円
- 1年ぶんの合計は3年とも15〜16万円台で、ほとんど動かなかった
- 月ごとには2.4倍の差があり、冬が高く秋が安い
- 家計調査の二人世帯の平均より1か月あたり1,730円高かった。ただし条件はそろっていない
- 高くなる心当たりは、家の広さ・冷暖房を我慢しないこと・調理がIHであることの3つ
- 値引きと料金プランの変更が金額に混ざっている
- ガス代は含まない。我が家1件の記録である
数字を出してみて、期待していたほど劇的な結果ではありませんでした。
ただ、我慢しない暮らしをしたうえでの金額だと考えると、見え方は変わります。
住んでいる人が実際に払った金額として、役に立てば幸いです。




出典一覧
- 総務省統計局「家計調査(家計収支編)年次2025年 表番号3-1 世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(2026年8月9日取得)
- 経済産業省「2026年1月、2月及び3月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴う特例認可・承認」2025年12月16日発表(2026年8月9日取得)
- 電気代と使用量は、我が家の検針票36か月ぶん(2023年8月〜2026年7月検針分)より
- C値0.47と延床面積は、rocoz.jp の気密測定の記事と契約時の記事より
